大和市議会 予算案不成立の意味を考える | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

大和市議会 予算案不成立の意味を考える

 

 

☆「予算審議は混乱した」?!

 

今朝の神奈川新聞の一面トップの記事が目に飛び込んできました。かなり衝撃的な内容です。

 

経緯の詳細は分かりませんが、私の記憶では滋賀県彦根市の2019年度の新年度予算案の否決以来です。彦根市の場合、義務的経費などを伴う暫定予算が半年間以上も続いたようです。

 

神奈川新聞には「予算審議は混乱した」ということが記載されていました。実際、どのように「混乱した」のかその経緯、詳細を伺い知ることはできません。

 

否決された理由は予算全体が全く「ダメ」ということではないらしいです。一部の問題から派生しているようです。

 

秦野市議会周辺でもよく聞かれる話から

 

「予算の一部が気に入らないだけの理由で全体を否決するような姿勢は無責任」とか「予算案が否決されると、行政機能がストップしてしまう」「予算案の一部に対して反対することは、自らの政策を強要するようなことである」等々がささやかれることがありますが・・・。

 

「はて? そうだろうか?」と思います。

 

議会の機能は、まずチェック&チェック

 

そもそも他者の表決権を侵害するような「持論」はどうなんでしょうか。

 

会派や議員一人ひとりには「これだけは認められない」というような試金石みたいなものがあると思います。

 

勿論、二元代表制ですから、首長と議員一人ひとりが背負っていることは異なります。折り合いの付け方はシッカリとした議論と質疑ではないでしょうか。

 

会派内の意見調整ならば理解できますが、小異を捨てて「右へならえ右」は全体主義的な発想です。地方自治とは無縁の考え方です。

大和市議会の話は、より一層、議会の在り方を考える「きっかけ」になればと思います。

 

 

☆カナロコ 神奈川新聞 3月24日

https://www.kanaloco.jp/news/government/article-1158370.html