したたかな記者会見~登録条件の厳格化から一転
11日のブログでは、8月5日の讀賣新聞オンラインの「こども家庭庁は、早ければ来年度から国が放課後児童クラブの登録条件の厳格化を検討」の記事を紹介しました。
しかし、3日後、話は一転しました。
☆そのような検討は行っていません
「国が放課後児童クラブの登録条件の厳格化を検討との報道がありますが、そのような検討は行っていません」
「必要とするこどもたちにサービスが行き渡るよう、引き続き待機児童解消に向けて自治体と連携し取組を進めます」~加藤大臣記者会見(令和6年8月8日)6:50頃より関連発言
☆「観測気球」では?!
この流れ、何となく、いつか見た「道」のような気がします。
官僚が書いた原稿を加藤大臣が淡々と読み上げる記者会見。メディアの質問を待ってましたとばかりに、記者との読み合わせが続きます。
この問題、5日の時点では、メディアの報道で伝えられただけで、勿論、国の正式決定ではありません。読売新聞の報道に過ぎませんでした。
ですが、この一連の展開、俗にいう「観測気球」と呼ばれる手法ではないでしょうか。
こども家庭庁が市民の反発に驚いたかどうか知りません。
しかし昔から官僚がメディアにリークして書かせて反応を伺う、というパターンがありました。
大新聞1紙だけの記事を見るにつけ可能性はなきにしもあらずです。
国は、この報道で伝えられている内容を検討しているか、あるいは既に制度設計は内々に決めている可能性は十分、考えられます。
今後とも、この問題、注視していきたいと思います。
☆こども家庭庁加藤大臣 24.8.8記者会見6分50秒
https://www.cfa.go.jp/speech/9405ba1a
