備忘録~きょうび、話題の杉並区の教員働き方改革 | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

備忘録~きょうび、話題の杉並区の教員働き方改革

 

 

☆チーム担当制って ?!

 

また、東京都杉並区ですか。最近、何かと杉並区のことがメディアで取り上げられ、目に留まります。

 

20年くらい前だったでしょうか。杉並区のコミュニティースクールについては(株)リクルートを退社し中学校の校長となった藤原和博氏のことが大変、話題になりました。

 

一時はマスコミなどが派手に取り上げ、このコミュニティースクール夜スペシャルが脚光を浴びました。どのテレビ局も引っ張りダコでした。

 

しかし、その後、多数の区民からは、本来の教育論をかなぐり捨てた新自由主義的な「教育改革」として批判が巻き起こりました。

 

特に、教育学者の藤田英典氏「夜スペは公教育のモラルハザード」と一刀両断されたことを覚えています。

 

残念ながら、このことについて、マスコミはほぼ注目しませんでしたから、お茶の間の皆さんはじめ、多くの市民には伝わっていないのではないかと思います。

 

話が横道にそれてしまいました。

 

☆秦野市の教員の働き方改革は?

 

本市の教員の働き方改革については教員の多忙化に関する報告書が出て10年以上がたっています。

 

私が議員になる前です。おそらく当時は、様々な議論が巻き起こったのではないかと推察します。

 

根本原因の一つには、慢性的な教員不足に対する国の教育政策に問題があることは間違いなく、多くの人たちが感じているのではないでしょうか。

 

勿論、多忙化に対しては、各自治体の教育委員会は独自の取り組みをしています。しかし現在、多忙化に関する議論は停滞気味、中々、進んでいないのではないかと思います。

 

何故なのか分かりません。分かっていたら、とっくに問題は解決していると思います・・・。

 

以前、PTAの役員をやっていた時のことが思い出されます。傍から見ていても教員の仕事が次から次へと増えることを実感しました。

 

ある政治学者の何とかの法則には、こんなことが書かれてあります。

 

「仕事量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

 

つまりコンピュータ-は、容量が増えれば稼働力が低くなります。しかし最適化する仕組みが内蔵されています。一方、人間の仕事量には最適化する仕組みはなく、ほっておくと自ずと膨張、拡大するという意味です。

 

杉並区のような事例について、文部科学省は働き方改革事例集で導入例を紹介していますが、国主導の施策ではなく、導入校数などの統計はないようです。

 

この事例については、今後とも、教育の”ど素人”ですが、素人の目で、シッカリと注目していきたいと思います。

 

☆東京新聞 小中学校で広がる「チーム担任制」

https://www.tokyo-np.co.jp/article/344021

 

 

☆東京新聞 慢性的な教員不足

https://www.tokyo-np.co.jp/article/335398