「ノーと言えない秦野市議会」~伊藤大輔議員のブログに反論
花言葉は正義
おはようございます。ホタルブクロを探しに南が丘の立野緑地に行ってきました。少々気が早かったようです。
この写真は、以前に撮影したものです。
再び伊藤大輔議員の問題についてコメントさせていただきます。この問題は素通りできません。高橋秦野市長のLINE問題、公職選挙法違反疑惑と同じく、民主主義の根本の問題です。
4月28日と5月9日の伊藤大輔議員のブログでは、2度にわたって「中途半端な行動しかできない反対派の集まり」というレッテルを貼られてしまいました。
レッテルを貼った根拠について説明を求めていましたが、いまだ伊藤大輔議員から私には説明がありません。
2度のブログでは、これまでの会派代表者会議の取り組みを「茶番劇」とし、「我々の民主主義って、所詮この程度なのでしょうか?この市議会、本気で変えませんか?」と結んでいます。
どの程度の民主主義を希望しているのかが示されていません。また本気で変えると言っていますが、その本気度が伝わってきません。
☆「ノーと言えない秦野市議会」
以前、伊藤大輔議員は「ノーと言えない秦野市議会」と言っていたことがありました。
令和2年秦野市議会第1回定例会環境都市常任委員会委員長報告での質疑だったと思います。
何故「僕」が「ノーと言えない秦野市議会」と言ったのか、その理由では「秦野市議会では過去4年間に、市長提出議案に対しての再議や修正は1度もないから」だと説明しています。
老婆心ながら、伊藤大輔議員のご指摘は、地方議会や地方自治への認識不足、あるいは勘違いではないかと推察いたします。
伊藤大輔議員のように市長提出議案への修正の議提議案を試金石にするのはいかがなものかと思います。
つまり議会、立法府としての最大の特徴の一つには、予算の修正動議による予算の組み換え等だけではありません。
立法府たる由縁は、条例や法律等に照らして、正しく行政運営が行われているかどうかをチェックする機能があることを忘れてはなりません。
さらに申し上げれれば、議会における「表決」「議決」の結果だけを見て「ノーと言えない秦野市議会」と断定しているのでありますが・・・。
いささか軽々で乱暴な物言いではないかと思いました。いかにも民主主に“唾”(つば)するような内容の発言です。
☆民主主義ってall-or-nothingじゃない
議会はイエスかノーかの「表決」や「議決」をするだけの機関ではないことは言うまでもありません。
大切なことは「表決」や「議決」に至るまでの民主的な手続きであり、そのプロセスが重要視されなければならないことです。*
*行政だけではなく民主的な議会においても「適正手続きの原則」~デュー・プロセス・オブ・ロー(due process of law)の不可欠さをいう識者もいます。
例えば、本市には秦野市議会基本条例があります。
議会の「憲法」ともいうべき議会基本条例に基づき、質疑や審査、討論の在り方など、様々な過程を可視化し議会運営が進められてきました。
さらに民主主義を向上させていくためには、この条例に磨きをかけていくことではないでしょうか。条例を生かすも殺すも議会の議員一人ひとりの責任にかかっているのではないかと思います。
現在の任期中、この条例について改正の機会がありました。
伊藤大輔議員自身はこの3年間、このことにどの程度、関わってこられてきたのでしょうか。冷静に整理されたらどうかと思います。
様々な場面、場面があったと思います。
しかし私には聞こえてきませんでした。伊藤大輔議員の”ご意見”が。今、このことが問われているのではないでしょうか。
☆この市議会、本気で変えませんか?
議会の運営は単純な「イエスかノーか」つまりall-or-nothingで決まるわけではありません。
「ノーと言えない秦野市議会」という思い込みだけでは、「議会基本条例」の本旨や民主主義そのものを否定することになってしまうのではないかと思います。
伊藤大輔議員は4月28日のブログで、「茶番劇に加わるつもりは毛頭ない。唯一の無所属議員として、自分一人でできることに集中するしかない」と秦野市議会から「逃避」し、かたくなまでに卑屈な姿勢を崩していません。
更に何を思ったのか、5月9日のブログでは「この市議会、本気で変えませんか?」と結んでいます。
老婆心ながら、誰にこのメッセージを発信しているのでしょうか?
この「言葉」、そのまま伊藤大輔議員にお返ししたいと思います。
万が一でも結構です。この秦野市議会を本気で変える気概があるようでしたら、一人でも多くの議員に胸襟を開いていただきたいと思います。
さらに申し上げたいことは、1000人以上の市民の信託を受けてこられた議員の一人ですから、折角ですから、市議会の「土俵」に戻って来てほしいと思います。
「僕」は、そう願わずにはいられない今日この頃です。
