身を切る改革シリーズ(2)~無い袖は振れぬ?! | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

身を切る改革シリーズ(2)~無い袖は振れぬ?!

その“言葉”取扱注意につき


こんにちは 今日は、本市の公共施設再配置計画担当、公共施設保全計画担当の皆様に、時間を取っていただき勉強会を開いていただきました。

 

ありがとうございました。

 

いずれも、本市の2060年度までの行政計画が、市民の皆さんに今年5月に示されています。

 

この中で、気になっていた「故事」(?)があります。今日は、きれいサッパリするために、これらについて考えてみました


その前に、これらの視点が引用されている元ネタを参照ください。


〇秦野市公共施設保全計画
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1622182143468/index.html


〇秦野市公共施設再配置計画
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000003500/index.html


◆立派な“格言”ですが
再配置には「5つの視点」があります~『公共施設再配置計画』第3章52ページ
視点1 備えあればうれいなし
視点2三人寄れば文殊の知恵
視点3 三方一両得
視点4 無い袖は振れぬ
視点5転ばぬ先の杖


◆本町公民館の3個分が増床
これらの視点1、視点2、視点5について考えてみました。公共施設再配置計画の基本的な考え方には、再編・統合・縮充、また新しい施設は作らないという基本方針があります。

 

つまり建物を増やしたら、減らすという原則があります。


しかし、平成25年度から、本市は行政主導でカルチャーパークや公営住宅・ミライエのように、当初の財政計画を超えている構造物、また削減面積の対象外施設だった富士見の湯が方針変更され対象になりました。

 

更には令和元年度から2年度には、新たにヤビツ峠のレストラン、戸川公園のボルダリング施設等が建設されました。施設建設の執行額は約15億1千万円

増床面積は約5千300㎡になりました。

 

これらはザっと、本町公民館(1,614㎡)の3個分に相当します。やむにやまれぬ思いで建設されていること、十分理解しています。そのこと自体を咎めているのではありません。


一方で、今年5月に策定された『公共施設再配置計画』の本編には、緻密な計算、ある意味、裏付けを証明しながら、床面積の削減の必要性が述べられています。

 

削減目標の面積は全体で27.4%です。今後は、地域の具体の公共施設が示されると思います。

 

では、一体、これらの視点は誰に向けられているメッセージなのでしょうか。このことを市民の皆さんにお考えいただきたいと思います。


◆その言葉、ソックリ ご返却、申し上げます
この8年間、建設ラッシュとは申しませんが、床面積がだいぶ増えています。

 

「公共施設再配置計画」にある「縮充」のために、市民の皆さんに「力になってほしい」「力を貸して欲しい」ということであれば、増床した面積の分を、どうされたいのか。そこの所を責任をもって説明していかれるのが道理ではないかと思います。

 

つまり、まず「身を切る」のは市民ではありません。

 

視点1、視点2、視点5は執行部の皆さん方に考えていただくための基本的な考え方として、そのまま、お返しなければならないのではないかと思います。(つづく)