世田谷区の保育行政を学ぶ | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

世田谷区の保育行政を学ぶ

保育の質について

今日は、2015年3月に策定された「世田谷区の保育の質のガイドライン」の背景を学ぶために、世田谷区役所を訪問しました。

 

2002年度から委託の看護師1名でスタートした「巡回指導相談」から随時課題を問い続け、試行錯誤を繰り返して、今に至っているということでした。

 

現在、巡回指導相談の担当課は19名体制(保育士11名、看護師7名、栄養士1名)を擁し、年1回必ず全ての保育施設をまわっているとのことです。

 

巡回指導相談を経てこそ、今の世田谷区の取り組みに繋がっているようです。

 

また年々、保育需要が高まる中、保育園や定員を増やすだけではなく、保育の質や子どもの権利を保障していくための「ガイドライン」の策定と維持には、5つの行政区域ごとにある”保育ネット”の機能の重要性、現場の取り組みのご努力が伺えました。

 

保育園を知ってもらうためのリーフ「保育園てなあに?」 『せたがやのほいく』は40ページ。対象者には無料で配布。引き合いも多く、今や密かなベストセラーだそうです。頒布価格100円。世田谷区の保育をコミック&解説テキストでコンパクトにまとめ、とても分かりやすい内容になっています。

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今日はとても参考になる事ばかりでした。

 

貴重な時間をさいて対応してくださった保育課長・係長、そして議会事務局のスタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

とにかく幅広い保育内容です。これからじっくり頭の中を整理していきたいと思います。

 

寄り道して、世田谷代官屋敷へ

ここは通称・”ボロ市通り”に面した東京都指定史跡・国重要文化財の「世田谷代官屋敷」です。江戸時代に彦根井伊家領世田谷の代官職を務め、明治維新に至るまで世襲した大場家が代官役所としても使用されていました。

戦後から昭和40年代頃まで、この屋根に使用されている茅は、秦野市菩提地区にあった茅場から運び出され、市内北地区の方々が中心になって屋根葺きに来られていた時があったと聞いたことがあります。大場家住宅の敷地内には、別棟に世田谷区立郷土資料館があります。