第26回こうさい療育セミナーに参加して | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

第26回こうさい療育セミナーに参加して

育ちをつなげる


秦野市内にある公益財団法人鉄道弘済会 総合福祉センター 弘済学園主催のセミナーにお招きを受け、今日は「ライフステージと障害特性を踏まえた療育支援」について研修をさせていただきました。全国から、療育支援に携わっている施設や法人の方々など約300名が参加されました。


午前中の全体会では、弘済学園の「日課支援・授業公開」を見学させていただきました。

普段、「外側」から見た学園とは少し趣が異なっていました。

一人ひとりの真剣なまなざしを垣間見ました。


こうさい療育セミナーのご案内


第7分科会 くず葉学園の事例報告



午後からの分科会は8つに分かれていましたが、私は市内にある、社会福祉法人かしの木会 くず葉学園の事例分科会に参加しました。元々、児童施設である弘済学園に在所されていた親たちが、設立に携わって、今日まで30年の歴史を積み上げてきた施設です。


今回のテーマは

「加齢による身体的・精神的変化への気づきとその対応への留意点を探る」でした。


当時の施設入所者の平均年齢は24.5歳でした。

現在の園の情況から説明しますと、入所62名、通所62名、短期入所枠6名、利用者数は130名です。平均年齢は51歳、平均支援区分は4.9、総職員数は65名となっています。


利用者さんの加齢化の流れは避けられません。


通院回数の増加傾向、救急対応・リスク管理マニュアルの整備、病院との連携、職員の介護スキルのアップ等々の見直しの時期に来ているということです。


今回の療育セミナーを通じて、障害者の加齢化は、今、医療・介護から見ても、深刻な問題に直面しているように感じました。

施設側では、そのための、療育支援のあり方や日常的なスキルの見直しに着手しています。見直しすればするほど、組織体制の脆弱さも浮き彫りになってきているようです。

この問題、今後の障害者への支援に、どう影響していくのか注視していきたいと思います。