平成26年度補正予算案に反対
不思議な話
昨日の本会議では、議案46号平成26年一般会計補正予算案が、審議されました。
共産党2名、無所属クラブ2名連名で「修正案」が出されました。
本議案は採択の結果、賛成19名 反対6名で可決されました。
今回の補正予算では、6億60万6千円の補正額が提案されました。本市としては大型の補正額です。
補正予算議案の主な内容として、定住化促進住宅事業費として、1億3千3百万円の土地取得費 秦野球場のスコアボード改修工事費1億1300万円 プレミアム商品券補助3000万円(プレミアム率10%) マイナンバー制度導入費1億800万円等が計上されていました。
問題は定住化促進事業にありそうです。
執行部の説明によると、市内水無川沿いの企業の社宅だったところを引き受け、定住化促進事業として、1億3千3百万円をあてるというものですが、ほかに駐車場、空き地をセットで買い上げ公営住宅に整備するということです。
定住化促進住宅促進事業費1億3千3百万円→社宅購入
カルチャーパーク再編整備事業費1億4千2百万円→駐車場購入
市道改良事業費2千8百万円
しめて約3億円です。今後、リフォームや駐車場の整備等を含むと、更に約3億円が必要だということです。
実に不可解な市長議案です。今、何故、急いで購入しなければならないのか? 人口減少に伴う地域の疲弊が叫ばれていることは確かです。しかし、定住化政策の基本的な考え方もなく、取りあえず購入していこうという思いつきは、いささか拙速です。
本市の先駆的な公共施設再配置計画との整合性を感じません。本市は40年間で30%を削減するという基本方針があります。
これまで、老朽化した市営住宅を削減し、他の公営住宅で補完してきた経緯があります。
本市最大の基本方針の一つである公共施設再配置計画論の破綻を意味しないでしょうか。
しかも、家賃収入や管理費等の想定価格も提示していません。
採算性を全く考慮していないようです。購入に関するグランドデザインが描かれていません。行政の整合性、継続性が問われます。
この機を逃してはならない、千載一遇だから、取りあえず購入していこうでは、済まされない問題ではないかと思います。
何らかの採算性があるならば示していくべきだと思います。行政手続的にも最低限の説明責任があります。
熟議を経ることなく可決されてしまいましたが、未来に禍根を残さなければと思います。残念でなりません。