何故、市税条例一部改正に反対だったのか | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

何故、市税条例一部改正に反対だったのか

行政運営のあり方

6月議会が開催したばかりの6月5日のブログで、「市税条例一部改正(市長提案)」について
何故、私が反対するのかを申し上げました。既報しましたので、ここでは詳細な条例改正の内容については割愛します。
昨日、南地区にお住いの方から「議会報告を見て、反対の理由がよく分からない」と質問を受けました。
この方のご指摘は2つありました。
一つ目として「地方税法改正に伴い、本市の条例を改正しなかったら大変なことになる。そもそも地方交付税をストップされかねない。」 確かに、起債も制限されます。
二つ目として「反対少数で、何ができるのか?反対のための反対で、勝ち目がないのではないか?」 
結果、反対した議員は、少数で「勝ち目」のない採決でした。
しかしながら、問題は、税額アップを「賛成多数で採択されれば、それでよし」とする考え方には同調できませんでした。
「市民にお願いする条例改正」です。キチンとした提案理由を示していただきたかったと申し上げました。
そういう意識の上に立った行政職員がたくさん出てきて欲しい、今スグにということではありませんが、そんな思いがありました。
これまでの行政運営の歴史は、お上的な統制手法を伝統的に重視してきました。逆に上級官庁が決めたことには、絶対に従うという考え方から脱却をしなければなりません。

下請け機関ではないです。地方議会、地方行政の主体性を持たなけれなりません。
議会内で勝った・負けたということではなく、ましてや「税金は取れる所から取ればいい」という行政の姿勢、意識、発想が幅を利かしていますが、立ち止まって考えていくべきです。

行政手続法では、行政運営において、こと市民の権利利益に関することは透明であり、公平・公正でなければならないとしています。説明責任を伴う行政手続きの重視は、近代社会、欧米法の基本的な考え方です。
行政運営を変えていくことは大変です。しかし、こうしたやり取りの中で、真の行政改革・職員意識の改革が、始まっていくのではないかと考えています。
南地区の方とのお話で、「私が反対した理由」をおおむねご理解をいただきました。これからも、忌憚のないご意見、ご批判をお寄せいただければ幸いです。