観光地、震生湖? | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

観光地、震生湖?

観光まちづくり

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一般質問が終わり、改めて『秦野市観光振興基本計画』を再読してみました。
この写真は、大磯丘陵北端(渋沢丘陵)から撮影されたものです。
震生湖の集客力(P11)では、平成12年~平成17年まで、年間10万人を超えていました。
しかし平成22年は39000人にまで落ち込んでいます。
市民利用が中心となっています。
集客力が下がっている理由は様々でしょうが、市内の人気のスポットへの移動が想像できます。
観光は、自治体の地域産業政策において、投資的というか、いかに「目的地・行先」にしていくか様々な工夫があります。
例えば、そうだ京都、行こう。週末は山梨にいます。未知を歩こう。信州  ストーリーが、はじまる。ヨコハマ
こんなワクワクするようなフレーズです。
目的地に決めたり行きたくなったりする理由は、その場所の様々な資源に期待するからでしょう。
観光を仕掛ける側や観光客側は、目的地・行先という言葉にパッケージとしての「商品」価値を見出します。
一方、「観光地」に住む市民にとっては、誘客や集客力という町の「消費化・商品化」だけに目を向けていればよいか。
そういうものではないように思います。
確かに観光には地域活性化や経済の波及効果が期待できますが、その前提として、持続可能な地域と文化が形成されていなければなりません。
地域や文化が落ち込んでしまったら、観光も一蓮托生、崩壊してしまうでしょう。まちづくりとしての地域の形成と資源の確保でしょうか。ましてや観光は一時的なイベントでもなければ、一過性のものではないと思います。

地域環境や地域経済、さらには、その町の持続的な文化政策の延長線上にあるのではないかと思います。
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