秦野日赤産科が消える?! | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

秦野日赤産科が消える?!

派遣産科医、引き上げ?

5月19日、本市こども健康部から各市議会議員に、秦野赤十字病院の産婦人科の派遣医師を来年3月31日をもって、大学への引き上げ、終了させる旨の通告の報告が飛び込んできました。

この情報は既に、本市執行部へは、同病院から今月8日に情報提供があったということです。

(本市執行部の議会への情報提供の日程調整、実に絶妙です。今も、理解に苦しみます。)

20日の神奈川新聞ではトップと23面に秦野赤十字の産科撤退のニュースが大きく掲載されました。他の報道機関でも取り上げられました。

秦野赤十字病院は、かつては秦野市役所に隣接していました。

移転では、県が約30億円、本市と中井町で合わせて約30億円以上の建設補助をしています。また病院竣工後の2002年以降、本市は年間1億5千万円程度の支出を続け、赤十字病院運営協議会委員に、副市長と議会副議長、消防長が名を連ねています。文字通り、「市民病院的機能」を期待してきました。しかしながら、運営はもとより人事の決定権は本市にはありません。

新聞報道では、大学側の見解として、「引き上げは秦野赤十字病院の院長も了承している」とありました。

2008年に起きた銚子市立総合病院問題がよぎりました。

患者の減少による赤字で多額の資金不足になることが明らかになり、医師不足や度重なる診療報酬の引き下げがあり、診療体制が維持できず、市の財政が厳しく財政支援ができなくなったため一時休止に追い込まれました。現在は装いを新たに再開しています。
秦野赤十字病院は、1938年(昭和13年)に開院しました。

多くの方々にとって、様々な思いがあるではないでしょうか。

市民にとっても地域にとっても、かけがえのない存在です。

この病院を単に懐かしい思い出ではなく

地域医療とは何か・・・。いつも、こんなことを深刻に考えさせられる病院だと思っていました。また子育てや育児は勿論のこと、地域の有様(ありよう)を考えさせられます。

ヒントになるかどうか分かりませんが、地域の形のことや地域との結びつきが強い、住民の健康づくりに一生懸命な、世界の最先端の地域医療の現場、長野モデルの一部を紹介させていただきます。

Speakers  ←佐久総合病院 総合診療科 医師 座光寺正裕氏