消費税増税も楽しからずや?! | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

消費税増税も楽しからずや?!

大きな、お世話です。

4月23日付けの日本経済新聞のトヨタ自動車の広告には驚愕というか、あいた口がふさがらないままになってしまう程のことが記載されていました。

「この4月から消費税が8%に上がり、家計のやりくりは大変だが、これを機会に生活を見直せば、ムダはいくつも見つかる」

「節約は、実は生活を豊かにするのだと気づけば、増税もまた楽しからずやだ」という内容です。
一方、トヨタ自動車の豊田氏は昨年8月、政府主催の消費税増税に向けた企業ヒアリングで、「消費税増で自動車販売台数が落ち込み、自動車業界に対して、致命的な打撃を与える」と発言しています。そして、販売台数の確保と自動車税制の減免を求めています。

この場合、「消費税もまた楽しからずや」とはいかがなものでしょうか。節約を美徳とする考え方は、十分理解していますが、この機には、どうにも、こうにも理解できません。

トヨタ自動車といえば、トヨタグループの礎を作った、実業家、豊田佐吉を思い出します。豊田佐吉の父、伊吉は農業のかたわら大工で生計を立てていました。

豊田伊吉は、現在の静岡県湖西市に住み報徳思想に出会い、遠江国を中心に活動をしていた、秦野出身の報徳仕法の実践家・安居院庄七の影響を受けたと云われています。また現在のトヨタ生産方式に、報徳仕法が活かされていると聞いたことがあります。報徳思想そのものが、豊田伊吉~佐吉、そして豊田章男氏へと受け継がれることを願うことは、もはや高望みなのかもしれません。