食とクリエイティブ⑤ 〜感情に訴える〜 | えぇじゃないか。。の五穀豊穣記

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食は生活そのもので、私たちの伝統とも深く結びついています。
本ブログでは生活の基盤である「食」を大きなコンセプトとし、
それに関連する歴史的背景や社会情勢など独自の視点を織り込み、
少しでも面白い記事が書ければと思います。

みなさん こんにちは 奥川です。

前回は「自分の放送局を持つ」というテーマでお話をさせていただきました。

you tubeなどの無料動画配信サービスの出現で、個人でも金銭的リスクを背負わずに不特定多数の人に向けて自分のコンテンツを配信できるようになりました。とはいっても、こういったツールの商用利用が早いネットビジネス業界を見渡しても、まだまだ黎明期でしっかりとマネタイズできている個人はそれほど多く見当たりません。そういう意味では興味のある方が勉強するにはいいタイミングと言えるでしょう。

時代の潮流としては、「情報過剰」の時代であり、できるだけ多くの伝えたい人に自分の伝えたい情報を伝えることは至難の業です。ウェブ一つとっても、タイトルやぱっと見のデザインの良さでその記事を読むかどうかの判断をしています。これから知識産業社会が本格的に到来していく中で、見た目の重要性はどんどん増していくことになります。

私は個人的に小説などの活字に慣れ親しんできたので、文章に対してとても愛着を感じていますが、これからは映像や、写真、音声など、より感覚的な情報伝達手段が選ばれることになります。あまり聞き慣れなれませんが、これから脚光を浴びる言葉に「インフォグラフィックス」というものがあります。分かりやすい例で言うと「地下鉄の路線図」で、あれも文章ではなく全体の構造を一枚の図で表した優れた情報伝達手段で、感覚的に何がどうなってるかを理解することができます。

話しが脱線しましたが、例えば「食品」を個人がyou tubeで販売しようとしたらどのような点に注意すればよいでしょうか?
ポイントはやはり「映像で感情に訴える」という点です。食品で感情に訴えるとは「シズル感を出す」ということです。この点を基準にしますと、自ずと商品選定もされることになります。例えば焼き肉のように鉄板の上で焼けば美味しそうな煙と音が食欲をそそるもの、今の季節ですと種子島の安納芋のように焼くと蜜が吹き出し、手で割ると熱々でほっくりとした濃い身の色が心をくすぐるもの、などがあります。逆に言うとシズル感が出せない食品を通販で売ることは避けた方が良いと思います。

後は季節感や流行などに合わせて商品選定をすることになりますが、こういうポイントはおまけです。また、いくら素材や製法などに詳しくてこれを文章やトークで語り尽くそうとしても読まれることがありませんから、売り上げにはなかなか繋がりません。もしそういうコンセプトで勝負をするなら、ブランディングをしっかりして単価を上げ、常に供給不足状態を演出するというやり方を取ります。

食品というものは原価がしっかりとあり、利幅がそれほど大きいものではありません。
現段階で考えると、you tubeなどを使って食品通販を展開しようとしても恐らく採算にのせることは難しいでしょう。いずれ収益化する個人ないし企業が現れますが、それまではあくまで集客のためのツールとして温めておくのが得策だと言えます。ネット上で完結しようとせず、店舗や、他サービスへの窓口として利用するということです。

今後も私がマスメディアとの取り組みで培った手法を自分で実験しながら皆さんとシェアしていこうと思いますので、次回の記事を楽しみにお待ちください。


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