静岡県の高校に通う4人の男女を中心に、高校生活から大学進学、就職、結婚……という20年間を追った作品。
全てが4人とその周辺の人物の手紙で構成される。
手紙には出来事の全てや本音がそのまま書かれるわけではないので、行間を想像してとても面白い小説。
あとがきで原田宗典さんもおっしゃられているように、「思春期=恥ずかしい思い出」な人にとっては、思い出したくないことを思い出して「あああああああ」ってなる作品だと思う(笑)
世代としては、今アラサーな私の父親や母親の世代を描いた小説だけれど、高校時代のことも、就職してからのことも、切ないくらいに感情移入できた。
最終章で主人公の男性の1人が「恋するということはわがままを相手にぶつけること、取り乱すこと」と言っているように、
自分に素直な登場人物ほど早く楽になっている(楽になるという表現はおかしいかもしれないけれど、なんと言ったらいいのか解らない。「幸せになる」というのとも少し違うと気がするし)のが印象的だった。
私は基本的に、自分の本音をぶつけるよりは、我慢する、隠すほうが楽だという気がしているので。
本当は、正直に生きたほうが楽なのかなー(°_°)?
終業式 (角川文庫)/角川書店

¥620
Amazon.co.jp


