読み切れない本棚の中の住人

読み切れない本棚の中の住人

ただひたすらに、自分の脳みそのためだけに、読んだ本の書評を書いていくブログ。

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秘湯図鑑・・・ならぬ、秘『島』図鑑!!!!


普段行かないデパートの本屋に「バス待ちの間だけ…」なーんて立ち寄ったら、
見つけてしまった素敵な本。


私は好きな人やモノものがとても多いと自分で思っています。


その中でも、私は現在すくすく成長中の西ノ島が大好きなのですが、
そのデータも載っているということで即購入を決定しました。


日本全国の離島を写真とデータ付きで紹介している写真集&図鑑。
面白いのはその一つ一つの歴史を紹介している点。



離島に魅力を感じる人は少なくないと思いますが、
その魅力って何だろうと考えた時に
一つは今にもなくなりそうな儚さ、危うさなのだろうと感じました。



波の浸食によって島がやせ細り、満潮時には海面下に沈んでしまう。



消えてなくならないか?大丈夫?という放っておけない気持ちを人に起こさせ、
惹きつけさせる何かが秘島にあるのです。



中でも私のお気に入りは、東京都小笠原にある沖ノ鳥島。
別名サイボーグ島は、「国土」「排他的経済水域」を保つために、
島の周りをコンクリートの消波ブロックで多い、年に750億円も投じて、年々要塞化しているのだとのこと。
原型をとどめ亡くなればなるほど、昔の吹けば飛びそうな脆さが愛おしい、とも著者は書いています。



また、どこの離島でも、乱獲(アホウドリばっかり…それとリン鉱石)と乱開発、
それに伴う集落の解散、そして人の移動という歴史が多く見られます。

島への移動、というと私たちは北からの南下、というイメージでものごとを考えがちですが、
島によっては、南方の国の文化が残っている遺跡があったりと、
人類の大陸移動のダイナミズムも、こういった島々から推し量ることもできるのです。


この本に出てくる島のほとんどは、行くことが出来ない島。



しかし、秘島の歴史と現状を知ることで、
行くことが出来ない島を身近に感じられます。


何より、著者のあふれ出る島への愛に、こちらもつられてオキシトシンが出てしまいそうに。


好きなものを好きだーー!!って語れるのも才能です。


離島クルーズ行ってみたい…秘島図鑑/河出書房新社

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長嶋有 著 「佐渡の三人」


ひとことで言うならば「家族の納骨ロードムービー 佐渡づくし」である。



常に本作の中では誰かしら親族が無くなっている。
おじちゃんが亡くなり、おばちゃんが亡くなり、ばあちゃんが亡くなり…


しかし特段にその死に関しては不自然なところが無く、
自然死、という言葉がどこかにじみ出ている。家族的な死とでも言おうか。
次々と人が亡くなるのにちっとも悲しくないのだ。


タイトルになっている「佐渡の三人」は、
物書きの「センセイ」である私、
引きこもりの弟、
古道具屋(おじいちゃん曰く実業家)の父

の三人。

祖父母の隣家のおばちゃんが亡くなり、
お墓とお寺のある佐渡まで納骨に行くところから始まる。


骨壺なのに、ユニクロの袋にガサガサと入っている。


納骨と言う「本来はしめやかであるべき?家族イベント」を「私」はどこか斜め上から見ているところがあり、
「面白がってはいけないんだけど、なんか面白い」あの独特の空気感を、読者に共有させてくれる。


納骨に関する一連の動作を「頼んだぞ」と送り出してくれたばあちゃんへの証拠として、
ビデオカメラに映していく。淡々としているが、カメラワークについて気にしたり。


散歩のついでの葬式に立ち寄るおじさんを
「家族だから仕方ないよね」という感じでゆるく許す感覚は、
とても読後感が気持ちが良いのだ。


北朝鮮の拉致があった浜の近くでは、拉致被害者の曽我ひとみさんに関する記述も出てくるが、
「曽我さんを見かけたような気がする」との「私」のメールに、「いいことあるかも」と返すあたり、そのセンスににまりとしてしまった。


家族は日々のどうでも良い小さなことの積み重ねで出来上がっていく。
著者は、そのどうでも良いことをいちいちと拾い上げていくのだ。
普通の小説では、省かれていくその詳細に、妙にリアリティを感じてしまう。


佐渡の名勝地なんかも全然省かれていて、これを読んで佐渡に行きたくなるかというと、
まったくそんなことにはならないところがまたツボである。



佐渡の三人/長嶋 有

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誰に読まれるわけではないけれど、


「本を読んで、アウトプットすることで内容が頭に残る!」


ということを聞いたからには、
アウトプットしたくてしたくてもう、ブログを始めるしかないなと!!!!
(今さら感?まあ自分の為ですし…)


基本的に書評を中心にアップしていきたいです。



よろしくお願いします( *´艸`)星