天国のほんのわずか手前に『虹の橋』と呼ばれるところがあり、
人間を愛した動物たちはこの世を去ると『虹の橋』へ向かいます。
そこには草原が広がり、食べ物も水も太陽の光もたくさんあって
暖かな場所でみんな仲良く過ごしています。
年老いていた子も病気を患っていた子も元気いっぱいの元の体を取り戻すのです。
動物たちはみんなと一緒に走り回り、過ぎ去った日の夢のように誰もが幸せで満ち足
りた生活を送っているのです。
ただ、たった一つだけ気がかりなことがあります。
それはずっと一緒にいたあの人のこと…遺してきてしまった愛する大好きな
あの人のこと…。仲間と元気に楽しく遊びまわる日々の中、みんなから離れ、
立ち止まりじっと遠くを見つめる時がやってきます。
虹の橋では1年経っても2年経っても、みんなと遊ぶ気になれない子達もいる
のです。それは、地上に遺してきてしまった大切なあの人がずっと悲しんでいる
ので、心から楽しくみんなと遊ぶことができないのです。
地上に遺してきたあの人と同じ思いをして、同じ悲しみに耐えているのです。
お別れは永遠ではありません。死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時間を過ごし、同じ幸せを分かち合い、愛し合った記憶は永遠に消えることは
ないのです。
だからどうか長く長く悲しみに囚われないでください。
あの子はあなたを幸せにするために、あなたの元へやってきたのです。
そして、何よりも大切なことを伝えにやってきたのです。
命の儚さと愛おしさ、あたたかい温もりと優しく大きな心。
その短い生涯をもって教えてくれているのです。
癒えることのない悲しみだけを残しにくるのではありません。
思い出してください。あの子が残してくれた、言葉にできないほどのたくさんの
宝物を。それでも悲しいときは目を閉じてあの子たちのいる虹の橋を思い浮かべて
ください。虹の橋のあの子が見えるはずです。
ボンが亡くなり、ひとりになりたくてやってきた夏の熊の川温泉。
抜粋し掲載させて頂いたのは、虹の橋の物語。何度も読み返し、心に
刻んでいます。
『湯招花』(とうしょうか)さん
佐賀市富士町上熊の川180-1
(浴場写真2枚はサイトよりお借りしました。入浴料: ¥1200)