ちょっとした疑問なんですが、ヤフオクにトルトキツールのヨーロッパ目打ちが出ているのですが、トルトキツールってどんな層が買うんでしょうか?
トルトキツールとは韓国の職人が作ったハイス鋼と黒檀を組み合わせた高品質なツールということでクラフト社が入荷しているやつです。

クラフト社が入荷しているためか扱っているお店はそれなりにあります。


無論品質がどうこうという話ではありません。
デザイン的には優れているのは見てわかりますし、使ったことのない私には品質はわかりません。
ただ、価格帯がかなり強気で、大体その金額以下でブランド力のある既存メーカーの同等品が買えるんですよね。


例えばヨーロッパ目打ちだと2本刃で1万1340円、5本刃で2万3868円なんですが、
計3万5千円もあれば、ブランチャードの2本刃と8本刃のセットが買えるんです。
他にもエッジャー1万3284円ならフロンティア製が買えますし、ネジ捻も同様。
ラウンドナイフも国産のツインボトルレザーや本場アメリカのダニーマーリンが買える値段。
まぁ、辛うじて革包丁が選択肢に入るぐらいだと思います。


いいものかどうかは使ってみないとわからないわけですが、それなら信頼できるメーカーのものを買ったほうがいいと思います。売るときもそれなりの価格がつきますし・・・・

私から見るとトルトキツールがあきらかに優れているのは需要の少なさゆえにすぐに手元に来るぐらいでしょう。
フロンティアは納期半年ですし、ブランチャードは4週間~2ヶ月の取り寄せです。

きちんと工具メーカーの知識があれば他のメーカーを選ぶと思うんですが、どうなんでしょう。私の偏見か?



と前置きが長くなりましたが、今回は作品を作っていきたいと思います。
といってももう完成しているわけですが・・・・・・
ブログに載せて置いて万が一完成しなかったらはずかしいので・・・・

今回作ったのはトートバッグです。
ブログでは紹介はしなかったと思いますが、バッグを作るのは2回目です。

一応きっかけとしては、兄弟に作ってといわれて作ったものです。
結果としてはお金がないから払えないといわれ、自分のものになりましたが・・・・

参考にした本はこちら



「ヌメ革でつくる手縫いのバッグ」から3枚はぎのトートーバッグです。
まぁ、いろいろ自分好みにカスタムしましたが、原型はここからとっています。

使った革はグッドレザーの「タンニンホース」です。



ホースの名前どおり馬革ですね。
デシ単価60円の割には質感も非常に良い革だったのですが、残念ながら現在は廃盤となっていますので、入手不可です。


さて、サイズや構造などを検討した後に型紙を作ります。




こういうとき学校教育用の工作用紙は便利です。大きいのでそんなにたくさん分割する必要もないです。
前はCADで作って印刷していたので、バック級の大物になるとたくさん分割する必要があったりします。

荒断ち、床磨き、裁断と一気に行きます



そして、教本のまま作るのもおもしろくないのでアレンジします。



荒断ちの際のハギレから四角く切って、型紙もその大きさにあわせて切り抜き、貼り付けます。

底も作ることにします。




厚めの国産牛革を切り出して、バッグに貼り付けて、余分はラウンドナイフで断ちます。
革包丁だと裁断時に傾ける必要があるので、構造上すこしやりにくいのですが、ラウンドナイフは垂直に押せばいいので簡単です。


そして、貼り付けた場所に穴空けて、縫っていきます。


  

これがかなり大変でした。

元々小物用のテーブルポニーであることに加えて、上の部分がパタパタするので、縫うのに酷く邪魔・・・・・・。

ダブルクリップでも買っておけばよかったです。


と、まぁ、ひとまずここで一端区切ります。長くなったので・・・・

続きもWEBで・・・・・



よろしければクリックを

革・革小物ランキングへ

レザクラをするなら革包丁は定番です。
一応カッターの方もいますが、たぶん職人さんともなると少数だと思いますし、道具にこだわる方であればカッターという選択肢はないと思います。
そして、対して腕もないくせに道具にこだわる私は、革包丁は信義36mmを使っています。


 

鋼材は青紙スーパー。ようするに滅茶苦茶硬い鋼です。
値段的には中堅クラスでしょうか?
この価格帯で青紙スーパー製は珍しいんですよね。


私の見た限りではこんな感じで大体値段が分かれています。
2000円前後の安物
7000円前後の中堅
12000円オーバーの高価格帯
大体この三段階があります。


買うのであれば中堅クラスは必要だと思います。
無論砥石や研ぎの腕も切れ味や刃持ちには関係してきますが・・・


まぁ、砥石の話はさておき、

革包丁も断ちと漉きで2つ持つことが推奨されています。
まぁ、私は断ち・漉き兼用だから、漉き用の革包丁が欲しいといういい訳ですが・・・



先日フロンティアのエッジャーを注文して2万5000円を飛ばしたばかりなので、しばらくは無理だと思うのですが、それでも物欲が止まらない。

というわけで買う買わないはさておき、どれがいいかなという検討に入ります。


漉き用という事なので幅が広いほうが好ましいので、30mm~で検討します。

安物という選択肢はありません。そして、何か実用性が高く、かっこいい革包丁(ここ重要)が欲しいので結果的に高価格帯の革包丁しか選択肢はありません。


色々考えたり、調べたり、メールで尋ねた結果
選択肢は3つです。

選択肢1 Jill Craft 革包丁



30mm幅14,256円(税込)            +送料
36mm幅16,200円               +送料


特徴としては刃が柄に突き刺さっているのではなく、柄にしっかりと挟まれていることです。これによって力が刃先まで伝わりやすく、重さも通常の革包丁の2倍以上あるらしいです。
Nijigami tool製作の革包丁と同じような革包丁なんですが、Jill Craftの方はシンメトリーなので力が偏らず漉きに都合いいということと京都の老舗鍛冶屋が作っているとうことなので、こっちの方がいいかなと思いました。
それにNijigami tool製は、ネジで止めているのに対してJill Craft製はピンで固定しているのもポイント(ようするにかっこいい)です。



選択肢2 やすらぎ工房作 友則



30mm幅17820円
36mm幅19400円


特徴はなんといってもその刃先です。
研ぎ面がなんか広く、他の革包丁とは一線を画しています。
聞いたところによると刃厚がしのぎ目の境で2mmあるそうです。
手持ちの信義が1mmくらいなのでかなり厚みがある模様です。

ちなみに柄を真ん中にする場合は


30mm幅21060円

36mm幅23166円で引き受けてくれるようです。



選択肢3 やすらぎ工房作 スカイビングナイフ(革漉き包丁)



30mm幅30564円
36mm幅32184円


友則の刃をそのままラウンドナイフ的な柄にくっつけた感じですね。
すごいかっこいいです。
ビジュアル的理想はこれに近く、価格的理想からは程遠いです。
流石に3万となるときついですよね。正気では買えないです。
ぶっちゃけ友則と刃が同じなので切れ味に差はないですから・・・・

現実的に考えるとJill Craft 革包丁かやすらぎ工房作 友則になります。
最安の14,256円と最高の23166円の価格差は約9000円
とはいえ、2万3000円ともなると手持ちの道具を売り払わないときついかなって所なんですが・・・・

まぁ、革包丁を買うよりも他の道具を先に買った方がいいのかもしれませんが・・・・・


最近道具ネタで更新を稼いでますけど、次は作品に移れそうかなぁ?


よろしければクリックを!

革・革小物ランキングへ

今日で震災から5年です。
私は当時高校生で、学校の放送で大きな地震が起き、津波でたくさんの人が呑まれたというのを知りました。
その後、家に帰って津波がすべてを押し流していくあの映像に衝撃をうけたのを今でも覚えています。


とはいえ、沖縄在住なので本当に対岸の火事状態で私の生活にはなんら影響を与えませんでした。一応、中学時代に1年ほど福島に住んでいた事もあるのですが・・・・・・
ただ、私は実感していないだけで震災は社会にかなり大きい影響を与えたと思います。

5年たった今も復興は全然進んでいません。
何が出来るというわけではないですが、せめてあの出来事を忘れないことが大事だと思います。



さて、なんか妙にしんみりしてしまいましたが、そんなブログでもないので話はレザクラに移ります。


物の価値というのは非常に流動的です。特にヤフオクだと・・・・
ヤフオクには過去3ヶ月の落札価格を確認できる機能があります。
それで確認してみます。
例えばこちら



メタルスタンプ30pt Park Avenue 42500円です。
そしてこちら



メタルスタンプ30pt Park Avenue  21500円です。
この二つに大きな違いがあるわけではありません。
強いて言えば落札終了日時が1週間ずれているだけです。

一週間で価値が二倍です。言い換えれば大衆にとっては魅力が2倍になったといっていいかもしれません。うらやましい事です。私の魅力は下がる一方だというのに・・・・


まぁ、それはさておき、
次はこちら



私も購入した30pt Perpetua Romanメタルスタンプ です。
一番最近だと1月には1万円以下で落札できたものが25000円を超えています。
気になってすこし調べてみましたが、全体的に見ると大型のメタルスタンプの価格が上昇傾向にありますね。

というかこれに限った話ではありません。
近頃ハンドメイドブームなるものが来ています。
というかミンネ等のハンドメイド関連の会社が意図的に「ハンドメイドは儲かる!」みたいな風潮を生み出しているようで、それによって参入者が増え、需要が増加しているのではないかと思います。


だから、量産できないものは価格が上がるか納期が延びるかしています。
例えば火造り菱目打ちの納期が1年前の1ヶ月~2ヶ月→4~5ヶ月
フロンティアツールが3~4週間→5~6ヶ月半
といった具合に伸びています。

そんなわけでこれ以上伸びてたまるかと私もフロンティアツールのエッジャー0・1番を注文しました。


一応、R定規とフチ捻小・中を持っていますが、エッジャーも欲しくなったので・・・・

開発に協力した五助屋さんに聞いたところ業界最高といわれるロバートベアードのエッジャーを越える品質を実現したとのことです。他にもすこし雑談してみましたが、フロンティアのエッジャーは普通に使っていれば一生掛かっても研ぎ切ることはできないそうです。一生もののツールと考えれば1万2000円も安いのか?


それとフロンティアツールを注文するなら五助屋さんのところがいいと思います。
私の知る限りフロンティアツールを販売しているは3箇所なんですが、唯一注文用の購入ページを設けていないせいか、他の二つに比べると注文数が少ないようで、3ヶ月待ちとのことでした。
あれ? こういうこと書かないほうがいいのか?


ちなみに一応製作もしています。

ネコを膝に乗せながら縫っていたりします。



よろしければクリックを!

革・革小物ランキングへ