君は二宮金次郎を知っているか? | 小田原暮らし

小田原暮らし

海と山の近い小田原から日々の暮らし綴り。

はーい。知っています!!

 

わたしは岡山県で生まれ育ちました。

 

二宮金次郎さんは、

通っていた小学校の

職員室の窓に面した植え込みの中に

銅像として立っておられまして、

薪を背負ったまま本を読みながら

歩いていらっしゃった。

 

教訓としては、

「寝る間も惜しんで勉学に励んだ

 勤勉な人。

 君たちも斯く在れ。」

ということでした。

 

************

 

そんなこんなで大人になり、

息子が小学4年生になるタイミングで

小田原に引っ越してきました。

 

そしてビックリ仰天!

 

二宮金次郎って

小田原出身だったんだーー!!

 

小田原の人が

岡山の田舎の小さな小学校に

銅像として立っておられたのか!!

 

そして息子は小田原の小学校で

「尊徳学習」なるものを

つけていただきました。

 

ちょいちょい漏れ聞く話に、

 

へ~!金次郎って

まじめな勉強家だとしか

知らなかったけど

村を立て直したのか!

 

治水がうまかったのかな?

 

なんて思っていましたが、

この度、小田原シネマ館で

映画が上映されるということで

家族で行ってきました。

 

 

実は最近復活した

ロマン(浪漫)な空気の漂う

映画館なのです。

駅から徒歩5分。

 
積小為大
至誠
などのキーワードが飛びだしました。
 
 
印象的なシーンがいくつもあったのですが、
その中で少しだけご紹介します。
 
ネタバレ案件ですが、
たかだかわたしの描写を読んだって
映画を観ていただき受け取ることの
ほんの5パーセントにも満たないと思うので、
是非映画をご覧になってくださいね。
 
*村を丁寧に立て直していく
 金次郎に対して、
 やっかみを持つ武士がおりまして、
 
「お前のやっていることは
 幕府に背くことだ!」
 
「武士の魂である刀にかけて
 わしはお前を許さん!」(うろ覚え)
 
と、金次郎に刀を振りかざします。
 
その武士の前にひざまずいたまま、
金次郎は
 
「わたしは百姓だ」
 
「武士であるあなたの魂が
 刀であるのなら、
 わたしの魂は土だ!」
 
と言って、地面の土を握りしめ、
武士にかざしました。
 
なんだか、心が震えてしまいました。
 
功績が認められて金次郎は
武士という肩書を与えられていましたが、
百姓である自分を全うしていたのですね。
 
他にも、もう、数えきれないくらい
名場面だらけでした。
 
金次郎が最後に行きつくのは、
善があれば悪もある。
冨があれば貧もある。
すべてはそれらを含んでいるとの
和合の思想です。(陰陽統合)
対立を含めた先にあるものを観る視点です。
 
それは金次郎が
親から受け取った価値観を
ぶち壊す瞬間でもありました。
 
とにかくめちゃよかった。
機会があるなら再度観たいです。
 
 
エンドロールを観ながら、
協賛されている方に
おぉおーという方のお名前もあり、
この映画の真価をあらためて感じましたね。
 
鑑賞直後の感想ですが、
妻のなみ(田中美里)がいいのです。
わたしにはたどり着けない境地だということに
最近気づいたとこなんですけど。

 

映画鑑賞の後は、

旦那さんお勧めのイタリアンで

ランチをいただきました。

 

娘っ子が○○ゼリアに行くと

言い張っていたのですが、

そういう気分でなく、

妥協せずによかった~と思える

美味しいお店でした。

 

前菜サラダ

 

マルゲリータ

 

諸々美味しすぎて

写真を撮り忘れましたが

パスタやブロッコリーのピザなど。

 

ごちそうさまでした。