シジュウカラの巣立ちと娘の涙 | 小田原暮らし

小田原暮らし

海と山の近い小田原から日々の暮らし綴り。

4月30日にタマゴからかえった

我が家の賢いシジュウカラたち。


5月13日金曜日の朝、

巣箱カメラをチェックしていたら

巣箱の中で羽ばたく練習をしたり

きょうだい達を踏みつけたり

ずいぶんヤンチャくれな状態でした。


巣箱にはヒナがビッシリで、

カメラも全体像を収められず、

エサをあげに戻ってきた親鳥も

足の踏み場もない状態でした。

ママもビックリ‼️


シジュウカラの巣立ちは羽化してから

約17日。

しかしこの調子だと

少し巣立ちが早くなりそうだなと

思っていたら、、、


なんとこの日、巣立っちゃった。

しかもわたしが仕事中で、

娘は学童で、

旦那さんも仕事で出かけている間に…


ただし、ミラクルは

息子氏を選んでいたのです。


息子がチャリで帰宅した

午後3時頃。

いつもの巣箱のヒナの鳴き声がしない

(むしろ違うとこから聞こえる)

ことに疑問を抱いた息子。


周囲を見渡すと、

チビチビぽちゃぽちゃの

ヒナ達があちこちに止まってる!


巣立ったんだーと動揺しながらも

すぐさま携帯を取り出し

(ありがとう、高校携帯オッケー!)

一部を撮影してくれたのです。

ブレブレだけど…


ありがとう、息子!

そして、普通は巣立ちは朝なのに
お昼過ぎまでのらりくらりしてくれた
我が家の賢いシジュウカラたち、
ありがとう!

週末が雨だから巣立ちを早めたのか、
巣箱で暴れ過ぎて
もう外に出たくてたまらなくなったのか、
君たちは本当におりこうさんラブ

この日は畑に寄って帰宅が遅くなった
わたしですが、家に入ると
泣きはらした顔の娘が
わたしに抱きついてきました。

娘 ママー、シシが〜

息子 巣立っちゃったんだ


わたし あぁ、寂しくなっちゃったね


娘 違うのー。いっぴき死んでたのー。


ガーンびっくりマーク驚きガーン


息子から巣立ちの話を聞いた娘、

巣箱を確認に行くと、

1羽が亡くなっていたそうです。


小さな亡骸は、

わたしが帰宅した時には

すでに旦那さんと弔った後でした。


娘のお顔は真っ赤でぱんぱんになっていて

心が張り裂けるような

思いをしている娘を、

ぎゅっと抱っこしてあげました。


自然の世界では起こることです。

でもこういう体験が、

娘の心を作っていくんだなと思いました。


「無事に10羽は巣立ったんだし、

 お祝いにいこう!」


と、例の紫福庵へ。


車に乗ろうとすると、

向かいの桜の木から

ヒナの鳴き声と、

親鳥(シシ)のピチューという

鳴き声が聞こえてきました。


今は新緑のグリーンに包まれていますが。


週末は雨予報。

新しい寝床でシシたちファミリーが

過ごしてくれていることを考えながら、

娘の背中をさすりながら

過ごした金曜日夜でした。