新刊『KYOMU~虚無』 | 小田原暮らし

小田原暮らし

海と山の近い小田原から日々の暮らし綴り。

岡山・四国旅を綴っていましたが、

記事にしたいことがあるので

ここで挟みます。

 

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大島ケンスケさんの新刊、

『KYOMU~虚無~』



3月30日に発売され、一気に読了しました。



何もないけれど全部ある。
「KYOMU」という名の虚数の世界、

マイナスの宇宙に不要なものを投げ込んで
自ら書き変える。
その書き変えプログラムは「祈り」である。


概念的には難解で、

わたしの認知を超えた場所に

ケンスケさんが伝えたいことが

本当はあるのかもしれないけれど、

上記のように感じました。

この本は、今の時代とリンクしているし、

起こってほしくない未来図を描いてもいます。

しかしそれは決して

わたしたちを怖がらせるためなのではなくて、

その世界を選ばない選択肢を

提示してくれている一筋の光だと感じました。


読みながらピンときたフレーズをチェック


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この小説は、書店では

スピリチュアルジャンルに置かれていますが、

ミステリーやSFが好きな人たちにも

しっかりとしたエンタメ的要素を

与えてくれるだろうし、

小説好きな人にも読み応えがあると思います。

それと同時に、この宇宙の真性にも迫る

コンセプトに触れる体験をする人もいるのでは。

(ふわっとスピが好きな人には

 向かないかもな~)


読了は昨夜の深夜過ぎでしたが、
終盤のクライマックスに向かう中で、

胸の内側に鉄の玉を受けたような衝撃と同時に、

それすら虚無に帰して光を発するという

カタルシスを得ました。

読了後はしばらくわたし自身も虚無に帰し、

思考ができなくなるような

幸せな脱力感に包まれました。

 

そのまま一気に寝落ちしてしまったのですが、

もちろん、夢では虚無の続きが・・・あんぐり

 


春休みに是非お読みください。