辰巳芳子さんの流れをくむ「命のスープ」 | 小田原暮らし

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海と山の近い小田原から日々の暮らし綴り。

こんにちは。

おだわらこです。

 

無事に7号食を終えました。

体重は1キロ落ちた程度ですが、

体の「中」が軽いです。

 

さまざまな味を「味わえる」という

味覚のあること。

あらためて感謝を取り戻しました。

そしてようやく、

食べ物の記事を書けます、笑。

 

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先日、

スープを教わりに行ってきました。

講師の先生は、「いのちのスープ

で知られている辰巳芳子さんの元に

10年以上通って修行を積まれ、

スープに精通した素敵なマダム先生。

 

「いのちのスープ」とは

完全食なのだそうです。

 

野菜や鶏がらはもちろん、

お米も入っているので

スープだけで栄養が取れるのです。

 

「でもね、手間がかかるのよ」

 

先生がおっしゃったように、

確かに手間~~~汗。

 

しかし、2時間くらいでできます。

10~20食分くらいまとめて

作る方が美味しくできるので、

時間のある時に作ってしまい、

ジップロックに入れて冷凍する

ということも可能です。

 

自分が体調を崩した時、

「いのちのスープ」が

冷凍庫で眠っていると

それだけで安心できそう。

 

今回はにんじんとトマトの色味が

美しいポタージュを

教えていただきました。

 

一口いただくと、

 

やさしい

 

という言葉が自然に出てきます。

 

本当に、

 

 

ただただ やさしい。

 

 

やさしい味なんです。

 

涙が出てきそうなくらいのやさしさ。

 

あぁ、これが

 

「手間をかける」

 

ということなんだ。

 

と、ストンと理解できました。

 

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ところで、マダム先生は

お父様が重い病気になられ、

痴呆も患って

最期は娘のことも

わからなくなって

いらっしゃんだそうです。

 

食べることが大好きな

お父様だったそうですが、

栄養は長らくチューブから

とっていらしたんだとか。

 

でも、いよいよ最期だという時に、

お医者さんが

スープのようなものであれば

直接食べてもいい

と言われたそうです。

 

先生は渾身の思いでスープを作り、

お父様に食べさせて

さしあげたそうです。

 

痴呆が進んで言葉が出ないお父様が

スープを飲んで一言、

「これはいい出汁だ。」

とおっしゃったそうです。

 

娘である先生のことも

わからなくなったお父様。

けれど、

スープの美味しさは分かったそうです。

 

「人間、死ぬ直前まで味覚はあるの。そして本当に美味しいものは分かるのよね。」

(※病気によっては味覚がない場合もあります)

 

先生のその言葉に、胸を打たれました。

 

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この日は、スープの他にも

美味しいものを作りました。

長くなりましたので、

また別の機会に

ご紹介したいと思います。

 

 

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