本書は、かつて『アフリカン・ドラムは魂の響き』(2003年)、『はじめまして!アフリカ音楽』(2015年)として刊行された本だそうです。タイトルを変えて3度目の登場というわけです。今回は改訂増補版みたいな感じなのでしょうか。
以前は付属CDで提供されていた音源がネットでの視聴に変わった他、関係者によるコラムやインタビュー、寄稿などが追加されているようです。
著者は、かつて劇団四季「ライオンキング」でパーカッショニストを務めた方で、アフリカ音楽の特色、自身の生い立ち、日本に来た経緯、コンガの魅力、音源収録曲等について語った内容です。
ムクナさんの生い立ちや音楽歴も興味深かったですが、民族に伝わる伝承についての話は文化人類学的な内容で面白く読みました。ひとくちにアフリカといっても、さまざまな国や民族があり、それぞれの言語・文化や音楽をもっていることがよくわかりました。
音源の21曲もネット経由で試聴。私が気に入った曲は、「ソキ・オリンギ」、「カマロンド」、「コインビ・コ」、「バンゴワナ」、「ソンガ・フィエレ」、「トゥンバ・ワ・ムーヤ」。なかには南米のリズムに似た曲も。アフリカからキューバに音楽が伝わったことが文中でも書かれていたので、そのためでしょうか。本では使用楽器も写真付きで紹介されているので助かります。
日本の祭りの太鼓とはリズムが異なるのですが、思わず体が踊り出すようなところは共通なのかもしれません。関連CDも紹介されていたので探して聴いてみたいと思います。