岩波書店の月刊PR誌です。
清水チナツさんのエッセイ「野に立つ民話採訪者 〜小野和子の旅と本」は、民話採訪者との交流を通じ、語り手の人生そのものに触れる彼女の仕事と生活を振り返る内容でした。
ライフワークのある生活、充実した人生なのだろうと感じました。
俳人 神野紗希さんの連載エッセイ「抗うための十七音」は、かつての家父長制のもと、虐げられながらも作品作りに没頭した女性たちの姿を描いた内容。日常の家事労働をこなしながらの創作、男性から圧力を受けることもあり、苦労されたようです。
かつてより幾らかましになったとはいえ、差別がいまだに残る日本。そんな中で創作する人々に光が当たって欲しいものです。
新刊で注目したのは、次の本です。
伊藤昌亮『曖昧な弱者の時代』岩波新書
※SNS上の「正義」や「偽りの弱者」に関する怒り、敵意、憎悪を扱った日本社会論。
河合隼雄・工藤直子・佐伯胖・森毅・工藤左千夫『学ぶ力』岩波現代文庫
※人生における学ぶことの意味と楽しさを5人の達人が語る。
佐藤卓己『戦争の世紀を読む 〜ナチズムと帝国日本を超えて〜』岩波現代文庫
※かつてのドイツと日本のファシズムから得られる教訓とは。