『犬は「びよ」と鳴いていた』などの著書で知られる日本語学者の新刊です。
本書では動物ではなく、人間の泣き声、泣く様子、笑い声、集団での笑い声、笑顔の意味、笑い声の系譜、不審な笑い声、日本語オノマトペについて解説をしています。
タイトルにある「よよよよよよ」は、平安時代の男性の例だそうです。時代によって男も声を出して泣くのが許されていたというのが面白い。
女性が大声で泣くのが許されなかった時代も。でも、「よよ」と泣けることが男性より多かったようです。
擬態語についても、男性が涙する様子を鎌倉・室町時代は「はらはら」、「さめざめ」、平安時代には「ほろほろ」と現代とは異なります。
泣き声や泣き方に関しては、その時代に応じて許容される場面や制約もあったというのが興味深いところです。
笑い声についても、男性も「ほほ」と笑っていた時代、女性も「ははは」と笑っていた時代が。
集団での「どっ」と笑う表現や笑顔の「にこにこ」も鎌倉時代から使われていたとか、面白いです。
まとめの章では、オノマトペの変遷やその機能についての解説があり、文章を書く際の参考にもなりそう。楽しみながら言葉の勉強ができる1冊でした。