『WEBみすず』11月号 | 古本屋へGO!

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古本屋でのちょっとしたエピソードなどを中心に書いています。他にはフリーマガジンやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

みすず書房の月刊オンラインマガジンです。

 

 

写真家 奥山淳志さんの連載「あたらしい糸に」の今回のテーマは,やまはげ(なまはげ)習俗。秋田県の伝統行事として知られていますが,奥山さんは毎年,違う地区を訪れては,そこ独自の習俗にふれているのだそうです。

 

今回は,ある年に訪れた地区から,伝統が受け継がれていく様子と,現代では必要とされなくなってきた部分とを描いています。

 

地区によって,やまはげのやり方や姿が微妙に異なっているようですが,大人にとってはどこかユーモラスでも,小さな子どもにとっては,やはり恐怖の対象のようです。

 

身につける稲わらを手に入れるのに手間がかかったり,回覧板で訪問を希望しない家をチェックしたりと,昔からの行事を続けることの厳しさも生じているようですが,現代では仕方のないことと感じます。

 

私の地区でも正月に行われる伝統行事がありますが,高齢化が進み,亡くなった方の空き家も目立つようになり,役員を引き受けられる家もかなり減っています。様々な改革を行いながら現在の形に落ち着いていますが,やがてはそれも厳しくなってきそうです。

 

伝統を引き継ぐべきか,解消すべきか,悩むところです。

 

 

新刊で注目したのは,次の本です。

 

 

ヤン=ヴェルナー・ミュラー『自由と恐怖 〜ジュディス・シュクラーのリベラリズム論と21世紀の民主制』

 

※快適に進んできたリベラル路線に対する逆走車の数々。新しいルートに逃げ込んだものの,そこは正しい道なのか。政治を交通事故を避ける方法になぞらえた表現のようです。著者が参照するジュディス・シュクラーの論文「恐怖のリベラリズム」の内容とは。民主主義の危機と言われる時代の指針になるのでしょうか。