『図書』11月号 | 古本屋へGO!

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古本屋でのちょっとしたエピソードなどを中心に書いています。他にはフリーマガジンやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

岩波書店のPR誌です。

 

 

作家 原田宗典さんの連載エッセイ「果敢なくもなく」は,火傷した母親の介護をする日々を描いた内容。「すまないねえ」を口癖のように繰り返す母親。わかります。私の母も昨年足を骨折したときにそんな感じでしたので。

 

原田さんは,母の車椅子を押すうちに,三好達治の詩「乳母車」を思い出したとのこと。かつては乳母車を母に押してもらっていた自分が,今は母の車椅子を押している,そんな思いがこみ上げてきたのでしょうか。

 

その母親が読んで感動し,涙を流したという新作小説『おきざりにした悲しみは』,読んでみたくなりました。本号の新刊案内ページの紹介文によると,主人公の年齢は私と近いみたいです。その人生の物語,味わってみたいです。

 

 

 

新刊で注目したのは,次の本です。

 

 

岸政彦『調査する人生』

 

※フィールドワークの達人6人との対話集。

 

 

 

吉見義明『焼跡からのデモクラシー 〜草の根の占領期体験〜』上下巻 岩波現代文庫

 

※戦後草の根民主主義が育つ過程を明らかにした書。

 

 

 

中西正司・上野千鶴子『当事者主権 増補新版』岩波新書

 

※初版から20年経ち,現在の状況を踏まえた内容になっているようです。社会的弱者が権利を勝ち取ることは,並大抵ではなかったのではないかと思います。