岩波書店のPR誌です。
今号は,『源氏物語』に関わるエッセイが目白押し。
高木和子「大河ドラマ『光る君へ』雑感」,加賀美幸子「『源氏物語』から『更級日記』へ」,吉岡更紗「よみがえる『源氏物語』の色」,マリヌッチ・ローレンヅォ「五本の垂直線 〜『源氏物語』と時間の香り」という具合です。
表紙にも巻頭にも『源氏物語』特集とは書かれていないのですが,偶然とは思えないので,編集者のあとがきを読むと,様々な側面から同作品に迫るエッセイを収録したことが書かれていました。
確かに,古典文学者が原作とドラマの対比を,アナウンサーが同時代の作品への思いを,染色家が衣装の美を,哲学者が香りを語る内容となっています。
どれも専門家の視点から興味深い考察をしていると感じましたが,私が一番共感したのは,加賀美さんの『更科日記』愛。この『源氏物語』読みたい少女が成長し,思い通りにいかない人生を感性豊かに綴っているところが素晴らしいと思います。
新刊で注目したのは,次の本です。
兵藤友彦・村上慎一『コミュニケーションの準備体操』岩波ジュニアスタートブックス
※演劇形式のレッスンや言葉のエクササイズでコミュニケーション力アップ。
友原章典『データリテラシー入門 〜日本の課題を読み解くスキル〜』岩波ジュニア新書
※社会が抱える課題を考えるためのスキル,大切だと思います。
渡邉雅子『論理的思考とは何か』岩波新書
※論理学・レトリック・科学・哲学の思考を使い分ける方法とは。