筑摩書房のPR誌です。
斎藤真理子さんの連載「読んで出会ったすごい人」,今回は『銀行員の詩集』を取り上げています。詩人 石垣りんさんも投稿していたという職場サークル詩だそうです。銀行員としての葛藤や悲哀など,様々な思いが綴られていたようです。
文中で紹介されていた作品を読むと,たくさんのお金を扱いながら,自分の人生や生活は…といった労働者としての嘆きも。
多くの人生が垣間見える作品群,1950年代のものだそうですが,読んでみたいです。
新刊で注目したのは,次の本です。
デーヴィッド・マークス『STATUS AND CULTURE 〜文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?』
※クール,センス,トレンドはどこからくるのでしょうか。
太平洋戦争研究会『写真が語る満州国』ちくま新書
※有名人で満州生まれという方,けっこういたような気がします。現地はどんな様子だったのでしょうか。
中村桃子『ことばが変われば社会が変わる』ちくまプリマー新書
※社会と言語の関係,面白そうです。
稲田俊輔『料理人という仕事』ちくまプリマー新書
※シェフを目指すわけではなくても,料理人の仕事ぶりから多くのことが学べそうです。
魚柄仁之助『台所に敗戦はなかった』ちくま文庫
※戦時中に家庭で生み出した料理とは。今に生かせるものがあるのかも。
藤岡換太郞『深海の楽園 日本列島を海からさぐる』ちくま文庫
※地球科学者による深海から見た日本列島の解説。地震の仕組みを詳しく知りたいです。
柳田國男編『日本人』ちくま学芸文庫
※日本人の国民性がいかにして形成されたのか,民族学の視点から探る内容のようです。