東京大学出版会のPR誌です。
画家 山口晃さんのエッセイ漫画「すゞしろ日記」,今回はシリアスな絵画論を展開。やまと絵のもつ筆の動き,画家と画中人物との融合が織りなす味わい深いポージング。なんだか,こちらまでやまと絵で確認してみたくなりました。
経済史研究者 植田展大さんのエッセイは,自著『「大衆魚」の誕生』をめぐり,戦中,戦後,高度成長期,現代まで,食料として「大衆魚」の果たしてきた役割をコンパクトにまとめた内容。
イワシやサンマまで値段が高騰している現在,日本の食卓と魚,漁業はどうなっていくのでしょうか。
新刊で注目したのは,次の本です。
鈴木啓之『ガザ紛争』UP plus
※もはや紛争というより兵糧攻めによる虐殺の様相を呈しているのではと思えますが,今後どうなるのでしょうか。
土屋和代・井坂理穂編『インターセクショナリティ 〜現代世界を織りなす力学』UP plus
※世界の様々な地域を巡る「交差性」という視点から各地の事例分析を行っているようです。
シドニー・デッカー『ヒューマンエラーは裁けるか(新装版) 〜安全で公正な文化を築くには』
※新装版では日本での過失事故の解説を監訳者が加えているそうです。そういえば,最近,飛行機関連の事故目立ちますね。