筑摩書房のPR誌です。
斎藤美奈子さんの連載「世の中ラボ」,今回のテーマは,南海トラフ地震。時折,新聞でもでかでかと予測図が示されたりしています。
30年以内に来るということばかり頭に残っていますが,地震の発生確率や予知に関する問題を指摘する内容となっています。
その実態を捉えるために挙げられているのが,次の3冊。
山岡耕春『南海トラフ地震』岩波新書
小沢慧一『南海トラフ地震の真実』東京新聞
ロバート・ゲラー『日本人は知らない「地震予知」の正体』双葉社
特に3冊目は,私も読みたいと思いました。南海トラフばかりクローズアップして,他の地域が軽視されるのは問題とする斎藤さんの言葉も心に留めておきたいです。
私などは,南海トラフより第3次世界大戦の方が心配だと考えてしまいますが。災害も世界平和も先のことはわかりません。
新刊で注目したのは,次の本です。
江國香織『読んでばっか 〜本の中にでかけて行くー極上の旅の記録』
※作家が書く読書エッセイ集。
赤川学編著『猫社会学,はじめます 〜どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?』
※猫と人の関係を5つの視点から分析しているそうです。まずは人間側の心理,知りたいです。
池田清彦/南伸坊『老後は上機嫌』ちくま新書
※人生後半,笑っていきたいものです。
宮内泰介『社会学をはじめる 〜複雑さを生きる技法』ちくまプリマー新書
※調査・分析・理論の3つを基礎から。
寄藤文平 木村俊介聞き書き『デザインの仕事』ちくま文庫
※グラフィックデザイナーが語る仕事の哲学。
山尾悠子『初夏ものがたり』ちくま文庫
※酒井駒子さん挿絵の4作品を収録しているそうです。
小河原誠『ポパー 〔第2版〕』ちくま学芸文庫
※カール・ポパーの伝記で入門書でもある書。
作田啓一『価値の社会学』ちくま学芸文庫
※学生時代に読みましたが,理解しきれてなかったと思います。