『UP』4月号 | 古本屋へGO!

古本屋へGO!

古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

東京大学出版会のPR誌です。

 

 

4月号は毎年恒例の「東大教師が新入生にすすめる本」を特集。ところが,今回は,「『知の技法』執筆者が新入生にすすめる本」も前段に掲載。同書の刊行30周年を記念しての企画だそうです。

 

まずは,『知の技法』の方から。古典的名著が目立ちます。

 

ミシェル・フーコー『言葉と物』,クロード=レヴィストロース『悲しき熱帯』,ニーチェ『ツァラトゥストラ』,J・G・マーチ/H・A・サイモン『オーガニゼーションズ』,佐伯胖『「きめ方」の論理』,エーリヒ・アウエルバッハ『ミメーシス』,リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』,坂部恵『仮面の解釈学』,京極純一『日本の政治』,トーマス・クーン『科学革命の構造』など。理数系の本はよくわからないので,ごめんなさい。

 

 

そして,本編「東大教師」の方では,梨木香歩『家守綺譚』,エドワード・W・サイード『知識人とは何か』,フリードリヒ・ハイエク『隷従への道』,村上春樹『ノルウェイの森』,小松左京『日本沈没』,ニーチェ『道徳の系譜』,マックス・ウェーバー『支配について』『職業としての学問』,ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』などが挙げられていました。

 

私の知らないジャンルでは,もっとあるのだと思います。こちらも近年では珍しく古典系ものが割とあった気がします。

 

 

新刊で私が注目したのは,次の本です。

 

 

牧島一夫『目からウロコの物理学2 フーリエ解析・量子力学』

牧島一夫『目からウロコの物理学3 相対論』

 

※理論と現実がうまく交差し,理解できるような本だそうです。音階やラジオ放送の仕組みの事例,読みたいです。

 

 

 

大地とまちのタイムラインドキュメントブック編集委員会編『大地とまちのタイムラインドキュメントブック 〜楢葉町×東京大学総合研究博物館連携ミュージアムができるまで』

 

※被災した町にミュージアムができるまでの過程を記録した内容だそうです。