有斐閣のPR誌です。
巻頭座談会のテーマは,「交流と協働に開かれた学問 〜『フェミニスト経済学』から政治・経済・歴史を捉え直す」。
同書の編者3名に異分野の研究者2名を加え,23ページにわたる意見交換が行われています。
家庭では育児や高齢者介護のケアという負担を強いられ,仕事では低賃金を強いられるという二重の搾取が行われているという現実。フェミニスト経済学が必要な訳がわかりました。政治学の領域もフォローしつつの,比較的新しい学問の発展を祈りたいです。
倉石一郎さんの連載「学校はめくるめくワンダーランド! 〜歴史と経験への旅」が今回取り上げているのは,中脇初枝 原作小説の映画化『きみはいい子』。
主人公であるダメ教師の行動や子どもたちの姿を中心に,学校という,人間を文明化する装置がもたらすもの,見逃しているものを指摘する内容でした。教室でのおもらしと親によるネグレクトというエピソード。それでも,子どもたちを「いい子」に社会化するために学校・教師は動く。その繰り返しが歴史を作る。そして,取り残された者たちは…。
新刊で注目したのは,次の本です。
花木伸行・島田夏美『実験から始める経済学の第一歩』有斐閣ストゥディア
※経済学も心理学並みに実験・実証型になってきたのでしょうか。どんな実験内容なのか興味深いです。
佐藤泰裕『都市・地域経済学への招待状 新版』有斐閣ストゥディア
※住宅の価格,交通の便,物価,商業施設や公的サービスの充実等,いろいろな要件がありますが,どこに住むのがよいのかを考える参考にしたいです。
祐成保志・武田俊輔 編『コミュニティの社会学』
※現代社会におけるコミュニティとは。単なる地域社会にとどまらないでしょうし,難しいですね。
芦高勇気・安藤史江・伊東昌子・渡辺めぐみ『職場がうまくいかないときの心理学100 〜チームリーダーにおくるマネジメント・ガイド』
※最近は,「チーム〜」とか安易に言いますが,安全・安心・働きがいのある職場を目指すには,何が必要なのでしょうか。