歴史書で知られる吉川弘文館のPR誌です。書店でいただきました。
特集は,シリーズ『日本近世史を見通す』刊行に寄せて。全7巻が刊行開始となったことを受けての企画です。
同シリーズの編者である,小野将,牧原成征,上野大輔の三氏が刊行に際しての思いを語っています。
幕末から明治への過渡期の詳細,武士の給料・藩の財政,宗教・思想・文化面など,テーマはいろいろあれど,それらを通史としてまとめ上げる苦労と工夫があったようです。
政権争いだけではない近世史,興味深いです。
高島正憲 氏のエッセイ「『賃銀』から『賃金』へ」は,タイトル通り,2つの表記を巡る考察がなされています。
私も古い本で「賃銀」となっているのを見たことがあります。高島氏によれば,17世紀に出始めた表現で,戦中・戦後に「賃金」の表記に移行していったらしいとのことでした。
文字は銀から金になったものの,硬貨の変遷で考えると金属的な価値は目減りしているのでは,と思ってしまいました。
新刊で注目したのは,次の本です。
佐多芳彦『武士の衣服から歴史を読む 〜古代・中世の武家服制』
※武士の服装の進化,面白そうです。
一瀬和夫『古墳を築く』歴史文化ライブラリー
※近隣にも土が盛り上がった古墳がありますが,作り方や形の変遷を知りたいです。