『本郷』NO.168 | 古本屋へGO!

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古本屋でのちょっとしたエピソードなどを中心に書いています。他にはフリーマガジンやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

歴史書で知られる吉川弘文館のPR誌です。書店でいただきました。

 

 

特集は,シリーズ『日本近世史を見通す』刊行に寄せて。全7巻が刊行開始となったことを受けての企画です。

 

同シリーズの編者である,小野将,牧原成征,上野大輔の三氏が刊行に際しての思いを語っています。

 

幕末から明治への過渡期の詳細,武士の給料・藩の財政,宗教・思想・文化面など,テーマはいろいろあれど,それらを通史としてまとめ上げる苦労と工夫があったようです。

 

政権争いだけではない近世史,興味深いです。

 

 

高島正憲 氏のエッセイ「『賃銀』から『賃金』へ」は,タイトル通り,2つの表記を巡る考察がなされています。

 

私も古い本で「賃銀」となっているのを見たことがあります。高島氏によれば,17世紀に出始めた表現で,戦中・戦後に「賃金」の表記に移行していったらしいとのことでした。

 

文字は銀から金になったものの,硬貨の変遷で考えると金属的な価値は目減りしているのでは,と思ってしまいました。

 

 

新刊で注目したのは,次の本です。

 

 

佐多芳彦『武士の衣服から歴史を読む 〜古代・中世の武家服制』

 

※武士の服装の進化,面白そうです。

 

 

 

一瀬和夫『古墳を築く』歴史文化ライブラリー

 

※近隣にも土が盛り上がった古墳がありますが,作り方や形の変遷を知りたいです。