筑摩書房のPR誌です。
前号から表紙と表紙裏の漫画が,絵本作家 ヒグチユウコさんになり,反響が大きかったと編集後記にありました。
今回は,キャラクターの一人,歌人さんの生活をリポートです。自由業の楽しさ,苦しさが詰め込まれた内容となっていました。
作家 金井美恵子さんの連載「重箱のすみから」は,コロナ禍に対し,今までマスコミ,政治家,作家,知識人たちがどのような発言をしてきたのかを振り返る内容。あまりに楽観的なもの,危機感や閉塞感を感じながらもお決まりの言葉に終始しているものなど,様々なようです。
完全に収束するまでは,うかつに軽口をたたけないですね。誰もはっきりとした見通しをもてないのですから。
窪美澄さんの連載小説「TIME OF DEATH, DATE OF BIRTH」,前回喘息の発作で倒れてしまった主人公。薬で落ち着きを取り戻しながら,頭の中をよぎるのは,過去の出来事。
父の死,その後恋人ができて変わっていく母,育児放棄の末の失踪,残された姉と二人の生活の始まり…。
この姉妹にどんな運命が待ち受けているのでしょうか。
新刊で注目したのは,次の本です。
鴻巣友季子『翻訳教室 〜はじめの一歩』ちくま文庫
※有名翻訳家による入門書。翻訳の具体的な作業,興味あります。
栗原康『はたらかないで,たらふく食べたい 〜「生の負債」からの解放宣言 増補版』ちくま文庫
※そんなうまい話あるの? とツッコみたくなるタイトル。文庫化にあたり50ページも追加したそうです。どんな内容なのか知りたいですね。
徳田賢二『値段がわかれば社会がわかる 〜はじめての経済学』ちくまプリマー新書
※値段をキーワードに生産から消費までの仕組みを解説しているそうです。
キャサリン・A・クラフト『朝から晩までつぶやく英語表現200』ちくま新書
※思ったことを英語でつぶやくことで上達するそうです。200の必須フレーズ,知りたいです。
小松光/ジェルミー・ラブリー『日本の教育はダメじゃない 〜国際比較データで問いなおす』ちくま新書
※そういえば,ゆとりもPISAもとうに過ぎ去った感があります。そのときだけ騒ぐマスコミにも責任があるのでは。
今井照 編『原発事故 自治体からの証言』ちくま新書
※東日本大震災からもうじき10年。津波と原発事故をめぐる本がたくさん出そう。新聞記事だと美談めいた話が目立ってきているような気も。復興がどうなっているのか,しっかり伝えてほしいです。
清水知子『ディズニーと動物 〜模倣の億国の呪文をとく』筑摩選書
※ディズニー作品が社会に与えた影響を検証しているようです。夢だけでは終わらないのかも。