東京大学出版会のPR誌です。
森 千香子氏の連載「パンデミック時代の共生」,第1回目はコロナ禍で露呈された差別の問題をアメリカでの事例をもとに考察した内容。黒人やアジア人が受けた「生命の不平等」と,それに対する抵抗運動が人種を超えた新しいつながりとなる可能性について述べていました。
塚谷 裕一氏の連載「基礎研究からの緊急発信をやってみて」,もコロナ禍の出来事を話題に展開しています。こちらは,日本での事例をもとに,反発する心理を分析。
初期は,東京・北海道中心の感染だからあまり関係ないという意識が関西圏に見られ,一連の自粛はやり過ぎと考えられていたとのこと。科学知識だけでなく,地域差・意識差も考慮していかなければならないということでした。
コロナ禍で気づかされたことは,良い面,悪い面,いろいろありますね。
新刊で注目したのは,次の本です。
木村元 編『境界線の学校史 〜戦後日本の学校化社会の周辺と周縁』
※教育は国民の義務といいつつ,「普通」教育とそうでない教育との境など,様々な分野で「境界」が存在するようです。
下村恭民『日本型開発協力の形成 〜政策史1・1980年代まで』(日本の開発協力史を問い直す 1)
※新しいシリーズ全7巻の刊行が始まるそうです。他国の開発に対する援助,感謝されることもあれば,資金援助したのに日本は軽く見られているとか,いろいろ耳にしますが,実際のところどうなのでしょうか。