『春秋』8・9月号 | 古本屋へGO!

古本屋へGO!

古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

下地理則さんのエッセイ「消えて行くコトバ,消えて行く私たち」は,消滅する少数言語について考えされられる内容でした。

 

言語が共通化した方が効率的でメリットがあると考えていた学生も,日本から方言が消える,日本語をなくして英語に切り替えるということと同じと気づくと意見が変わるようです。

 

しかし,現実にはグローバル化の流れで,授業を全て英語で行ったり,日本語の微妙なニュアンスを英語で表現しなくてはならなかったりという事態が進みつつあるそうです。

 

日本語の部分的消失が起きているとしたら,そして下地さんの指摘するように,世代交代により,それが意識されないまま進行していったらと考えると確かに恐ろしい話です。

 

 

信田さよ子さんの新連載「<性>なる家族」は,家庭内の性的虐待を扱った内容。以前のテーマだった母親による娘の人生支配とは違い,今度は父と娘の関係です。娘の人生を狂わせてしまう親,深刻な問題ですね。

 

 

田口ランディさんの読み切り短編連載「声」は,耳の悪い祖父母の思いに寄り添おうとする孫娘の情感が静かに語られるストーリーでした。

 

 

新刊で注目したのは,次の本です。

 

 

三浦俊彦『人間原理から眺めるエンドレスエイト 〜コンセプチュアルアートとしてのアニメ』

 

※『涼宮ハルヒの憂鬱』と思想や芸術とを対比させた論考のようです。

 

 

 

ハロルド・S・クシュナー『恐れを超えて生きる』

 

※テロ,災害,戦争と不安な世の中を生きる知恵とは。

 

 

 

R・ダグラス・フィールズ『激情回路 〜人はなぜ「キレるの」のか』

 

※神経科学から見た「キレる」9つの要素,内容を知りたいです。人間,年とともに丸くなると思っていたのに,そうでもないみたいですし。キレないために。