高梨ひばりさんの連載エッセイ「<かなりや>の国から」は2回目。貧困に対する認知の問題からスタート。一見普通の生活をしているように見えるところにも貧困の影が忍び寄っていること,問題となっている不正受給は一握りであることを述べています。
そして,話題は子どもの貧困に。学習支援事業所での活動を例に挙げています。単にお金がないから塾に行けないだけの問題ではなく,そういう子達には居場所自体がないので,学習以前に安心できる場所の確保が大切だと指摘しています。
読んでいて,日本に貧困が広がっていく危機感を感じてしまいました。
永井潤子さんの連載「ドイツと私」は,アメリカの「パリ協定」からの離脱がメインの話題。アメリカに対する他国の反発が結束を生むという皮肉な事態,今後どうなっていくのでしょうか。
新刊で注目したのは次の本です。
新井高子『石川啄木,東北弁の海へ還る(仮)』
※啄木の詩100篇を東北弁に訳し,土地の女性たちが朗読したものをリンクしたHP上で聴けるという試み。
ダーチャ・マライーニ『ある女の子のための犬のお話(仮)』
※イタリアの有名作家が7歳の少女に贈った短編集。
モハメッド・チャリンダ他『しあわせのなる木 アフリカの民話(仮)』
※タンザニアを中心に集められた民話集。アフリカ現代アーティストによる挿絵というのも興味深いです。