『パブリッシャーズ・レビュー みすず書房の本棚』No.5 冬号 | 古本屋へGO!

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古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

巻頭特集は『サイード音楽評論』。奧波一秀氏による紹介文が掲載されています。

単に演奏だけでなく,各国の音楽祭を見て回り,そのコンセプトまでも批評していたというから恐るべし。趣味レベルを超えているというのもわかる気がします。


中央の見開きページでは,同社のシリーズ「始まりの本」を中心に関連書100冊が紹介されています。

かつて同社から刊行されていた名著の復刊という形が多い,このシリーズですが,デイヴィット・リースマン『孤独な群衆』改訳版が出るというニュースも。

懐かしいですね。学生時代はエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』と並んでよく読まれていたし,あちこちの古本屋で見かけもした本です。

50年以上も前の著作ですが,改めて読み直してみて今の日本社会と比べてみたいですね。


今号を読んで注目したその他の本は次のものです。


W・シュヴェントカー『マックス・ウェーバーの日本 ~受容史の研究 1905-1995』

※ドイツでウェーバーの全集が刊行されたときに購入者の三分の二が日本人だったという話に驚きです。



ベルトルト・リッツマン編『クララ・シューマン ヨハネス・ブラームス 友情の書簡』

※800通もの書簡から207通を精選したものだそうです。これらを通じて音楽をめぐるどんな対話がなされたのでしょうか。