著者は現在,NPO法人 日本紛争予防センターの事務長を務めていらっしゃる方です。職歴もNGO,国連ボランティア,日本大使館員,国連PKO職員とさまざま。
勤務地もルワンダ,ソマリア,ケニア,アフガニスタン等,転々としています。
というのも,瀬谷さんはどの団体・組織に勤めたいかではなくて,どこで何をしたいかを考えて所属や勤務地を選んでいるからです。今までのキャリアをいさぎよく捨てて,より社会の役に立てる方を選択するというのはなかなかできることではないと思います。
彼女が無心に行動するのも紛争の被害者達の惨状を見聞きし肌で感じ取ったからこそなのでしょう。たとえ僅かでも希望を持てるようにしたい,兵士になる以外の選択肢を一つでも増やしたい,マイノリティの地位を少しでも向上させたいという思いが全編から感じ取れます。
国際協力にはそれほど関心がないという方にも,瀬谷さんのように新しい分野を選び,道なき道を切り開いていく,そのためにスキルを磨き,人脈を広げていくという生き方は参考になるのでは。
この本はできれば中高生にも読んでいただきたいです。日本の国際貢献について考えるとともに,自分のキャリアのつくり方を学んでほしいと思います。