重川真紀氏による『ショパン 孤高の創造者』への書評「ショパン・イメージの変容」は,同書が新しい研究と分析法をもとにして,今までのショパン像や作品イメージにない全体像を描いていることを評価する内容でした。
「ピアノの詩人」など,現在知られているショパンの典型的イメージは19世紀後半に作られたらしいという指摘も興味深いものでした。
特集は「追悼 吉本隆明」。
笠原芳光,岡井隆,北川太一,佐藤泰正,島薗進の各氏がそれぞれ故人との関わりから人と著作について述べています。
当然と言えば当然なのですが,それぞれが取り上げる著作が異なっていて,いろいろな角度から吉本氏の業績を振り返ることができました。
今月の新刊で注目したのは次の本です。
井上太郎『辞書の鬼 明治人・入江祝衛』
※辞書編纂に生涯を捧げた明治人の記録だそうです。
由井龍三『俳句のちから 古今秀句案内』
※芭蕉から現代までの名句を紹介した本だそうです。