『図書』2月号 | 古本屋へGO!

古本屋へGO!

古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

巻頭エッセイは社会学者 見田宗介氏。現在刊行中の「定本著作集」への思いを語っていらっしゃいます。

東野治之氏の「百済人袮軍墓誌の『日本』」は,倭国がいつから「日本」と呼ばれるようになったかを探る論考で興味深く読みました。資料の解釈とか,いろいろ難しそうです。


孫歌氏の「中国人の食生活」は,日本で「中華料理」といわれている食べ物が中国一般の食べ物かというとそうではなく,むしろ「日本料理」ということを指摘,中国内での料理事情について紹介しています。結局,地方色がいろいろあって,どれを正統な中国料理とするのかは難しいようです。


今月の新刊で注目したのは次の本です。


栗原彬 他『3.11に問われて ~ひとびとの経験をめぐる考察~』

※6名の学者やジャーナリストによる問題提起だそうです。



鳥越皓之『水と日本人』

※環境社会学で知られた著者による「公共の水」のあり方とは。



『思想』編集部編『「思想」の軌跡 ~1921-2011~』

※今も続く雑誌『思想』,1050号までの歩みをまとめたものらしいです。



セドリック・ブックス『言語から認知を探る ~ホモ・コンビナンスの心~』

※言語で思考するとよく言われますが,その関係を詳しく知りたいものです。



田中章夫『日本語雑記帳』岩波新書

※辞書の言葉順がイロハからアイウエオ順になったのはいつ?などの言葉に関わる雑学集らしいです。



冨谷至『四字熟語の中国史』岩波新書

※四字熟語にまつわる故事を通して古代中国史を紹介するようです。



桜井智恵子『子供の声を社会へ ~子どもオンブズの挑戦~』岩波新書

※聞き逃されがちな子どもたちの声から問題解決の糸口を見つける方法とは。



大島正二『漢字と中国人 ~文化史をよみとく~』岩波新書

※こちらは新刊でなくアンコール復刊だそうです。


行方昭夫『解釈につよくなるための英文50』岩波新書

※英文和訳のコツを対話方式で紹介するというのでわかりやすそうです。



イ・ヨンスク『「国語」という思想 ~近代日本の言語認識~』岩波現代文庫

※明治以降の「国語」の詳しい歴史を知りたいです。



谷本雄治『ご近所のムシがおもしろい!』岩波ジュニア新書

※身近に見られるムシの詳しい生態に興味あります。