『ちくま』11月号 | 古本屋へGO!

古本屋へGO!

古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

私の好きな連載,なだいなだ氏の「人間,とりあえず主義」,今回は景気のお話です。政治で景気はなかなかコントロールできないのに,政治で確実に医療は悪くなるという主張に納得です。

考えてみると教育や福祉についても同じ事が言えそうです。「改革」の名の下に不合理で金ばかりかかる法律をつくってしまい,それを政治実績とするのですからたまりません。


同じく政治がらみの問題を佐野眞一氏が連載「テレビ幻魔館」で扱っています。今の与党の政治家達を切りまくっていて痛快でした。


経済問題に関しては岩田規久男氏の「景気を見る目を養うには」と鈴木謙介氏の「『中流の奪い合い』で右往左往する日本」が今の混沌とした状況をそれぞれ違った視点から考察していて興味深いです。


最後に古書店主,内堀宏氏の「消えた出版社を追って」が1930年代に詩集を出していた小さな出版社「ボン書店」について語っていて興味を持ちました。

北園克衛,山中散生,安西冬衛といった当時の新鋭詩人の詩集を無名の青年が自ら活字を組んで印刷,出版していたというのですから,ものすごい情熱です。そしてその青年を追った内堀氏の『ボン書店の幻』がちくま文庫で出るというので読んでみたいです。