白井弓子さんのコミック『天顕祭』,一気に読んでしまいました。迫力のある絵とストーリーにぐいぐい引き込まれます。表紙も含めて全編カラーページがありませんが,墨絵のようなタッチの絵が荒々しさと繊細さを表現していると思います。日本画の勉強とかされていたのでしょうか。
冒頭から鳶職人の世界に入っていたので現代の話かと思ってたら次第に戦争後の近未来らしいことがわかってきました。ヤマタノオロチ,竹,鳶というキーワードがからみあっていて,リアルな部分とファンタジーの部分をうまくつないでいるような気がします。
しかし,ヤマタノオロチと鳶職人をつなぐという発想が面白いです。作者ご本人が経験されたことがあるのか,それとも詳しい取材をされたのかはわかりませんが。ストーリーからすると主人公は鳶職人でなければならないと思いますし,とにかくすごいです。