岩波書店のPR誌です。
今回の表紙は屋根から人が落ちているという物騒なもの。解説を読むとエミール・ゾラ『居酒屋』でナナの父が屋根から(人生でも)転落するするシーンの挿絵だそうです。
1800年代後半のパリでは週刊の分冊形式で挿絵本を発行することがよくあったとのこと。なんかディアゴスティーニみたいですね。
注目したのは新刊『占領期雑誌資料大系 大衆文化編』によせての座談会。御厨貴・山本武利・吉見俊哉の三氏が占領期の日本社会と大衆雑誌について語っていて興味深かったです。
片岡義男氏の連載「散歩して迷子になる」もちょうど占領期のペイパーバックの状況を語っていて面白かったです。
それから,詩人 高橋睦郎氏の新連載「誌の授業」が始まりました。
第1回は「詩歌の発生」。男神と女神の愛の詩から詩歌が始まったというのは面白い説だと思います。神々のことを後世に伝えるためという説もあるようですが,どちらも神がからんでいるという点に興味がわきました。
高橋氏は,かつてヨムという行為には「読む」と「詠む」が含まれていて霊的な意味合いがあったということも述べています。
今後は時代順にはこだわらずに書いていくということなので楽しみにしています。