今月号で注目したのは,君塚直隆氏の「アリックスへの贈り物 ~日露戦争のひとつの舞台裏~」です。
日露戦争中に日本の皇室からイギリス王室へ犬が贈られたというエピソードから,日英同盟が強化され,日本の国際的地位が上がった歴史の裏側が語られています。
タイトルにある「アリックス」とは当時のアレキサンドラ王妃の愛称だそうです。彼女がかわいがっていた日本の狆(ちん)という種類の犬が死んでしまったことを知った日本公使が宮内省に新しい狆を送るよう要請したということです。
表向きはちょっといい話で終わりそうですが,実は裏があったということです。
当時の外交官が絶好の機会を逃さず,多方面に気を遣いながらも素早い対応をしていたことがうかがわれます。今はどうなのでしょう?