ロナルド・ドーアの比較的新しい著作ということで最近買ったものです。イギリス人社会学者ですが,大学時代には『学歴社会 新しい文明病』(岩波書店)など初期の著作を読みました。
外国人でありながら,これだけの調査と分析ができることに驚いたような記憶があります。本作も長い間日本社会の研究をしてきた経験が十分に生かされていると思います。
戦後日本の経済と労働の質的な変化をよくとらえていると感じました。今後アメリカが落ち目になって中国が世界の覇権をにぎるのか,日本はどう対応していくのかという将来の部分ははっきり述べていませんが,日本人としては考えていかなければならないところでしょう。
経済だけでなく,言語も英語より中国語になっていくのかという部分も気になります。中国語を学ぶビジネスマンも増えていると聞きますし,本当に今後どうなっていくのでしょうか。