今月号も長谷川摂子氏の連載「ことば・ことば・ことば」に考えさせられました。劇作家の木下順二氏の戯曲に氏の創作方言が使われていたことが批判されたというエピソードがあげられていました。
確かに「正しい」日本語がないのと同様,「正しい」方言もないのだと思います。誰かが言い出した言葉が次第に広がって定着した言葉なんてきっと数え切れないほどあるはず。出自が明らかでないから正しくないとは言い切れません。
こうして考えると,よくやり玉にあげられる若者言葉なども単純に批判できません。昔の若者言葉で当時は大人に批判されていた言葉が現在では普通に使われていたりもするからです。
よく言われる「正しい日本語」とは現代で一般人に違和感を持たれずに通用しているというだけに過ぎないのかもしれません。