思い出した。あれからちょうど一年になるのか。

帰り道に赤く笑ってる月がいた。なんだか何もかもどうでもいい。投げやりなんかじゃなく。だってなんだか心が軽い。

去年の月。
一年前は赤くて大きな月だった。大きく欠けた月。
どうしてこんな些細なことを一々覚えてるのか、理由は簡単。会報で京が月のことを書いてた日付が、去年私がこれを書いた日付の一日違いだったから。
その微妙なズレが面白くて、記憶に残ってる。

さっき一つ嘘をついた。
本当は、外に出たら月が明るかったんじゃなくて、月が明るかったから外に出た。