仕事からの帰り道。
余り街路灯の無い夜道を歩いていると、前方に千鳥足の女性が歩いていました。
この千鳥足が並大抵の千鳥足じゃぁありません。
まるで志村けんのコントのような、絵に描いたような
「酔っ払いの歩き方」
なんです。
しかも右手に持っていたバッグをグ~ルグルと振り回しながら。
何やら鼻歌らしきモノまで聞こえてきます。
早足で追い越そうとした刹那。
突然この女性は立ち止まり──私の存在を第六感で感じたのか──、酔い過ぎて視線の定まらない眼で私が追い越すのをじっと見ていました。
厄介だな、夜道の酔っ払い女は・・・
等と思いつつ、10m程を通り過ぎた頃でしょうか。
着ていたパーカーの後ろをグイッと強い力で引っ張られました。
ヒイィィィィッッッッ!!![]()
何事かと思い振り返ってみると、先程の千鳥足ガールがそこに。
まともに直立も出来ないほど相当に酔っている様で、据わらない首を懸命に立て直しながらモゴモゴと何か言葉を発している模様。
何度か言い直しを試みた(ように見えた)結果、私が判別できた言葉は、
飲みに行かない?
でした。
何だ?
何だ?
誘っているのか?
ってか何の誘いだ?
「あ・・・いや・・・あんま金持ってないし・・・」
って、なんで返答してんだか・・・
「じゃぁ、アタシん家で飲もうよ」
ほげ?
何だコイツ?
新手の美人局か?
見た感じは割と可愛らしい女性だったので一瞬迷いましたけど。
20代の頃だったら即効GO!
かもしれませんがねぇ、何となく薄気味悪かったので無視して立ち去りました。
これを、
チャンスを逃した
と考えるか、
一難を逃れた
と考えるか。
さぁ、一体どっちだったんでしょうね。
