こんにちは。
NPO法人CLE協会(色彩生涯教育協会)の
マジカルカラーリスト、近藤智美です。
引き続き
対談の内容に・・・。
前回は対談に行ってきたよ。
このご縁は・・・なんてところから書き出しちゃったから
本論までたどりつけず・・・・。
もう最初にお見せしますよ。
↑の写真。
この違いを書かないとねぇ。。。
しっかり聴いてきたはず・・・です。
まず、能舞台というのは、基本的に野外であったこと。
だから、演目も、そのときの日差しによって
やる内容を変えていたそうなんです。
能楽堂は、建物のなかに作られていますから
どの時間帯にどの演目をやるのかも自由になったようです。
外でやっていた頃は
夕方は影ができる時間帯で、きれいに能も見えるのだそうです。
さらにすごいのは
時間帯によって、能面も影のことを考えて作られているそうなんです!!
奥が深ーーーいですよね、それだけ聴いても。
むかーし、私が若かった20代前半のころ、
名古屋の熱田神宮で能を観に行ったことがありますが
そういえば、外だったような記憶があります。
能楽堂そのものの歴史はまだ100年にもならないそうです。
能楽堂の舞台というのは、この↓の画像のようになっています。
舞台のまわりには、白洲といって、白い小石が敷いてあるのですが、
それはなぜかというと、
太陽光がその白い石にあたって反射した光が
舞台に入るようにするためなのだそうです!!
うわーー、そういう意味があったんだ!!
って思わず叫びそうになるのをぐっとこらえた私です。笑
上の写真は対談が始まる前に撮ったものです。
廊下みたいになっているところにも
必ず松が3本あって、それで遠近法を使っているんですって!!
すごーーいですよね。
で、能面というのは、前回も書きましたが
特定な表情をあえて作らず(「あえて」を強めに♪)
光とかげを使って
さまざまな表情を見せるようにできているのです!!
「目すじと鼻すじの影で表情を作る」って
おっしゃっていました。
演技だけでなく、光からも、能面に息吹を注ぐんですね。
だから、能をやるうえで、光とかげの部分を
もっと感じていただきたい、というのがあったそうです。
そこで照明のことにいろいろ悩んでいらっしゃった頃
セリック株式会社のつくる人工太陽照明灯を知って
現在の宝生能楽堂では、人工太陽照明灯を使っていらっしゃるのだそうです。
見え方の違いを実際に比べてくださいました。
演目のなかでも有名な
羽衣の装いをした方が登場・・・・・。
ここはお写真をとっていないので、どんな衣装かを
口頭で説明しますが
オレンジ色のお着物(うわぎ)と下は黄緑色でした。
人工太陽照明灯のもとでは
あざやかなオレンジ色になりますし、
黄緑色もきれいに見えました。
そして、赤いひもも赤に見えました。
「赤いひもも、赤に見えました」って
それ、当たりまえじゃん!って思った方、
いいところの目をつけてくださいました!!
おけいこのときは、本番と違い
けいこ灯(蛍光灯)のもとでやるのだそうです。
(こんなユニークな言い方もされるのに、少々とまどいましたが・・・)
すると、さっきの鮮やかさはどこかに行ってしまいましたよ。
一番びっくりしたのが
赤いひもが
紫色にみえたこと・・・。
オレンジのあざやかさはなく
黄緑は黄緑に見えず、まったく目立たなくなっていました。
これは
衣装を作った方がこの状態をみたら
きっと泣きたくなるだろうなぁって思いました。
本来の色を知ってほしい!!!ってね。
衣装の色だけでなく、
能面も真正面のとき、左からの角度、右からの角度を
見せてくださいましたが、
蛍光灯、白熱灯では
太陽光とは違うんだっていうのが本当によくわかります。
影のでき方が違う!!
上の写真をみても、
能面の立体感の違いがおわかりいただけますでしょうか。
人工太陽照明灯だと
本来の鮮やかさがよくわかるから、美しく見える。
蛍光灯だと
赤の発色がわるくなり、鮮やかさが落ちる
白熱灯だと
赤の発色はいいけど、青の発色がよくなく、コントラストがしっかりしない
コントラストというのは能面でいうと、
唇の赤と肌とが同じに発色するから表情がはっきりしなくなる
のだそうです。
私たちがものを認識できるのは
その物があって、そこに光があたって
その反射しているのを認識しているわけだから
基本、光なわけです。
その光がどういう特性をもっているかで
見え方が変わるんですね。
聴いてきたお話しを簡単にしてしまうと
こんな感じです。
やっぱり色は面白い!!
ってところに落ち着きました。
こんな展示もありましたが、写真で撮るとわかりにくいです。




